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ある野良魔導士の書斎

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遠くへ行きたい!(フーレイ、遠い目)


 はいなっ!フーレイです。無理やりテンション上げています。今回は前に紹介した高野 史緒さんが書いた小説をご紹介します。こっちの方が先に出されているのです。主人公たち一緒に旅をしているような気分になってください。

『アイオーン』 (著:高野 史緒)
 中世。科学は悪だとされる世界の中、南仏に生きる医者の青年ファビアンは放浪の科学者アルフォンスと連れのエオンと出会う。彼は旅人と会話して行くうちに自分の信仰に疑問を抱くようになった。それは、やがて出る人生を賭けた長い旅のきっかけになるとも知らず…。様々な運命の輪が回っていく中で彼らはどのような事に触れて行くのだろうか?

 この世界は…はっきり言って『異形』という言葉が似合うと考えます。古代ローマ帝国は人工衛星を打ち上げるほどの高度な科学文明を持っていたのですが何らかの理由で没落。放射能汚染により、生まれてくる人にも異形が見られます。登場人物の一人、ファビアンも右足が短い上に足指がありません。放射能の影響なのでしょうね。この青年を初め、多くの人は『物質の力』『悪意』を恐れていました。だからそれ=放射能などじゃなかろうか、と。本当に暗黒時代ですね(泣)。でも反対にこういった世界にしない為にも今の僕たちが考えなくちゃならんのかなぁ、なども考えます。本当に奇妙な中世です。僕達が西洋史で学んだ中世はとりあえず頭の隅に置いて、呼んでみてくださいな。

…そういえば、僕はSF小説の定義をはっきりとは知らないんです(笑)。最近ハヤカワSFシリーズJコレクションを幾つか読んでおります。読むきっかけとなった小説もいずれご紹介しましょう。
by jin-109-mineyuki | 2005-02-24 10:03 | お勧めの本