どもどもども。フーレイでございますに。カテゴリ未設定の状態で「涼を求めるためにホラー&ミステリーはいかが?」というような文章を書きましたが、その時に紹介した本をご紹介。あれは最初のうちキャラクターの魅力がわからなくて唸っておりましたが、後半になってあるキャラクターがいいアジ出しておりましたよ。なぜか、読んでいて…脳裏にゲーム画面が浮かんだのは何故だろう(汗)。まるで主人公視点で行われるサウンドノベルをやっているみたいだったよ(汗)。是非やってください、どこか(落涙:同人でもいいからさっ!)
『感染』 (著:仙川 環)
日夜ウイルスについて研究を重ねる女医・仲沢 葉月は最近夫の様子がおかしいことに気がついた。不安に思っている矢先、夫の前妻との間に生まれた息子・宏が誘拐されたとの一方が。犯人の要求どおり、身代金を持っていくと…そこには壷があり、「原島宏の遺骨をお返しする」と書かれていた…。残忍な殺人事件の後、夫は行方を晦まし研究室でも不可解なことがおこる。夫の姿を探していくうちに、葉月はとんでもない事件へと巻き込まれていく。続発する幼児誘拐殺人事件の裏は物凄く深い闇が潜んであり、その中で幾人もの人がもがきながら生きていた……ッ!
「そんなことは、できない」
思わずそういってしまった葉月。その真実は、医学界を激しく震わす策謀。はたして、彼女はどんな『ホントウ』にたどり着いたのか!?
―貴方は、コレを認めますか?
えー、ネタバレになるので深い事は言えませんがこれは現代日本の影ですね(きっぱり)。どう考えても、多くの人が困っている事なんじゃないかしら。だからこんな手を使ってしまったのかもしれないね。深い話ではありますよー。医療関係者だけでなく現在の若者によんで真面目に考えてみないか、と誘いたくなる内容でありました。痛い人も居るしね(汗)。
僕は医療に携わっていないけれど、病院には色々お世話になっております。患者から言わせて貰えば、早く病を治したい、怪我を治して元の生活を送りたいのが本音。そのためにはお金とか時間とか惜しみません。けれど、その切実を危機に曝すのはやっぱり冒険ですね。そして、その結果がこんな事件を引き起こすのならば、病にかかったことを…いや、生まれたことを後悔するかもしれない(ネタばれしそうで怖い)。医療サスペンスなので、そのうち二時間ドラマになりそうだなぁ、とか思ってしまったのでした。
因みに、ホラー映画の原作となった『感染』ではありません。アレは未知のウイルスによって齎される院内感染の恐怖ですから(だったような?ちがったらごめんなさい。映画の紹介で見た写真が凄く恐怖:笑)。
あとあまり興味が無かったのですが著者さんは医学ジャーナリストだそうです。そして、第一回小学館文庫小説賞を受賞されております。おめでとうございます。