ども、フーレイ(眠)です。…最近図書館でこんなのみつけました。『図書館戦争』『図書館内乱』の作者である有川さんの作品ですー。っつーか、『図書館内乱』に登場したアレです。
そう、アレです。
僕の中では話題騒然!となりましたよ。きゃーっ!?「笑う正論」が自分の姫さんの為に体をはる(ちょっと違うか!?)ストーリーの鍵を握るアレがいつの間にか出版されとる!さっすが有川さん!ってことでご紹介。『図書館内乱』を読んでいない人にも是非お勧め。
『レインツリーの国』 (著:有川 浩)
ごく平凡な会社員である向坂 伸行(さきさか のぶゆき)はネットである本のレビューと出合う。それは嘗て夢中になって読んだ本のもの。その興味深い一文に惹かれ、彼はHPの持ち主『ひとみ』にメールを送る。それが切欠で何度もメールを繰り返し、遂には会ってみる事に。そして彼は知る。『ひとみ』の耳には補聴器がつけられていた。色々な戸惑いと言い合いを重ね、互いに互いを考えていく二人。伸行が直向になっていく一方で、『ひとみ』も徐々に成長していく。
―これは、ネット上で出会った、小さな恋の物語。
実を言うと、『図書館内乱』内に書かれていた毒舌なレビューを何故か思い出す。そして、あれを思い出すたびにそれを書いた人物に対してあほらしく思ってしまう。これは決して、「おなみだちょうだい」なんかじゃない。真剣に人に向き合って、愛した人の姿が浮き彫りになっている。何故だろう、真剣に向き合ってぶつかり合う二人が美しく思える。ちょっとネタバレしてしまうけれど、ホスピスの件(くだり)とかはなんか物凄く息を呑んでしまったし。なぜだろう、薄い本なのに、なんだかしばらくどっかに引っかかりそうだ。
―その理由を、僕は見つけ出せていない。
きっと、いつの間にか持ってしまった様々な事に対する偏見とか、
いつの間にか持ってしまった卑屈さとか、
―そんな物が、棘になっているんやろね。
レビューが微妙な感じになってしまいました。これで、この本のいいところが果たして伝わるのだろうか。何故か不安に陥る。それにしても、有川さんは相変わらず情緒があり、登場人物の息遣いや鼓動が聞こえてきそうな描写が上手い。やっぱり『流石!』と言わせるような作品だなぁ。有川さんのファンって人は是非。そうでない人にもお勧めします。
ところで、レインツリーって?
この本の中にあるんですが、レインツリーとはアメリカネムノキの別名だそうです。で、ネムノキの花言葉とかも乗ってたけれど、ネタバレになるのでここでは割愛。読んだら判明するし、自分で調べてください。僕もアメリカネムノキについては調べるから。
でも実は、過去に『美少女戦士 セーラームーン』の番外編でレインツリーって取り上げられた気がする。レイが主人公の『カサブランカメモリー』だったかな?硝子で出来た不思議なオルゴールが出てくる話(まぁ、敵が人間の生命エネルギーを奪う為の作戦だったんだけれども)。それもレインツリーと呼ばれていたよーな(笑)。そして、レインツリー…雨の木に相応しいのは柳のような気がする。柳の方が細々と降る雨をイメージさせるからね。
―誰か、情報プリーズ(笑)。
最後の最後でおちゃらけてしまったけれど、今回はこれで。