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ある野良魔導士の書斎

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カレワラを知っている人って何人いるんだろう(フーレイ、頭が)


 ども、フーレイでごじゃります。今回は新しいPCであるロウヒにも関係する、あの物語をご紹介します~。久々の『お勧めの本』紹介はフィランドの国民叙事詩『カレワラ』を収録した物です。よく考えたらあるHPでそれを知り、ネットでの紹介を呼んで楽しんでおりましたが、この度、運良く手に入りました!みょー、楽しんでください!…シリアスが、あまりない気がするけれど…。

『カレワラ物語 フィンランドの国民叙事詩』 (著:キルスティ・マネキン)
 初めは空気と水だけだった世界…。大気の乙女イルマタルは海風により身篭り、長い時間お腹の子を抱えたまま生き、世界を創造していった。そんな彼女から生まれた老賢者ヴァイナモイネンは『生まれながらの魔術師』で歌い手。しかし、とってもわがまま?で女好き?で、アクティブだった!?そんな彼と匠のイルマリネン、若き(無謀且つど音痴?)魔法戦士レンミンカイネンは手を組んで暗き地ポポヨラへと不思議な産物『サンポ』を奪うため船に乗り込んだ!かつてイルマリネンにより作られた『サンポ』を奪われてたまるかと、ポポヨラの女主人、ロウヒもだまっちゃいない!はたして、『サンポ』の行方は?
 それだけじゃない!レンミンカイネンの突拍子も無い旅や老賢者との結婚を嫌がった少女アイノの物語、復讐に身を焦がした若者クッレルボの物語などフィンランドの始まりを謳った物語が語られる。

 はい、『ドラグーンガントレット!』にて出た『熊祭り』のヒント及びロウヒのネーミングの元になった物語でございます。いや、神話だね!特徴的なのは女性が行動的って事(中心的な男性陣以外は影薄いし…)。ロウヒ婆さんは魔術をふるってカレワラに厄災を呼ぼうとするし(元々はポポヨラの地と民を守る為に頑張っている)、レンミンカイネンの危機には母親がスカートをたくし上げて駆けつけるし(因みに女性がスカートをたくし上げてかけてくるシーンは他にもあります)。女性陣の台詞にはなにか光るものを覚えました。自己主張の出来る女性は、やっぱり素敵です~。

ヴァイナモイネン?ワイナミョイネン?
 …んー、実はあるサイトさんで『カレワラ』について学んだとき、イルマタルから生まれた老賢者(生まれた時、既に老いていたらしい)、ワイナミョイネンと表記されていたんです。まぁ、読み方が違うって事かしら?実は『カレワラ』の存在を知ったサイトさんの影響で神話に興味を持つようになり、現在勉強中なのでございます。はっきりいって、このじーさん(失礼:汗)、わがままっすね(爆)。自分で土地を耕さず、サンプサという小人?にタネをまいてもらってるし(自分でしたこともあるけれどね)、傷を癒してもらった見返りに『サンポ』なる奇跡の代物を作らせるために鍛冶屋のイルマリネンを騙して(ポポヨラへ)ふっとばすし、やる事のスケールでかくて、若干やっぱわがまま…かなぁー。

 あと、馬鹿野郎!と叫びたくなったのがレンミンカイネン。こいつもまた女好きで戦好き。無謀な事に妻が約束を破ったからってポポヨラへ略奪に行き、ロウヒに娘を強請る…(その結果、一度死ぬんだけれどね:爆)。それでも女好きは直らないし、ヴァイナモイネンがポポヨラへ『サンポ』奪還しに行くときも付いてきたし。歌が好きらしいけれど、ど音痴?らしくイルマリネンとロウヒの娘が結婚する際ロウヒ様ったら「奴だけは婚礼に呼ぶな!」って言っていたぐらいです(ヴァイナモイネンは歓迎していたらしい。歌が上手いし)。

 翻訳をした荒牧 和子さんの話によるとジャン・シベリウスによって『クッレルボ交響曲』や『レミンカイネン組曲』など『カレワラ』にちなんだ曲も作られているそうで……、探して聞いてみるぞ~。
by jin-109-mineyuki | 2006-09-06 16:55 | お勧めの本