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ある野良魔導士の書斎

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ライフログにもしてるんでよろしく(フーレイ、黒猫と)


 フーレイです!…前フリもなく始まりましたがまぁ、1日から休みとはどーいうことやねん、と言わす、まずは…ねぇ(何がよ)。今回はあの映画にもなった『黄泉がえり』の作者が送る探偵?小説を紹介します。表紙には愛らしい黒猫ちゃん。そして、物語でも黒猫ちゃんが活躍してくれたりします。主人公は立派に人間なんですけれどね?

『精霊探偵』(著:梶尾 真治)
 事故で妻を亡くし、働く気力もなくぼんやりと日々を過ごしていた新海 友道。しかし、彼は事故後奇妙な能力を得る。なんと、人の背後霊(守護霊?)が見えるようになってしまったらしい。そして、ひょんな事から「妻を捜して欲しい」という依頼を受けることになった。背後霊の特徴・特性を捜査に活用し、依頼人の妻を捜す友道。その中で彼は徐々に深い場所へと入り込んでしまうのであった。語りかけてくる霊たち、忍び寄る影、不思議な協力者。己の能力を使うコツを掴んだ友道だったが、その時には既に怪しい存在に目をつけられていた。熊本を狙う邪悪な存在の正体とは?立ち上がった『探偵』・友道とその仲間たちの運命は?
―背後霊たちも、密かにピンチに立たされている…!

 とまぁ、こんな感じです…はい。この物語は『黄泉がえり』同様熊本が舞台になっています~。僕が住んでいる町の名前は無いけれど、クレアの計画のこととか、通学時に通る街の名前とかが出るので結構楽しかったりしますよ。熊本に住んでいる人なら「あ、ここはここだよ~」と解かる人も多いんじゃないかなぁ?主人公は依頼人の奥さん探しの為に探偵をやることになるんですがまさか、それがあんな怖いことに繋がるとは思いませんでしたね~。物語の最後にはとんでもないサプライズも用意されていますから。ただ、残念なのは最後のあたり。もうちょっと詳しい情景描写が欲しかったですね(汗)。ああ、そうそう。この作者さんは『黄泉がえり』の番外編として『黄泉びと知らず』という短編集も出していますのでよろしく。僕もまだ読んでいませんが…、おもしろいらしいです。しかも今回始めて知ったのですが、梶尾さんは熊本在住だそうです。うーん、街ですれ違っていたら笑えるんだよな~。僕も、がんばって先ずは『熊本在住』の作家になるぞー…って何か違わないか、それ。

 この物語『精霊探偵』では後から奇妙な出来事が起り始めますが、人によってはそれの原因とか推理しやすいかもしれないなぁ(推理モノが得意な人とか)。妖怪とか、心霊現象とか好きな人にもお勧めしますよ♪また、「熊本を舞台にした物語を読みたい」という方にもお勧めします。因みに、特に健軍とか浜線バイパスとか、交通センターとか出てきます。残念ながら僕が通っている大学の名前や地区の名前は出てきませんでした。小説で保田窪とか出してやる!
(保田窪と書いて、ほたくぼと読みます。やすだくぼではありません。って…知ってる人はしっているんだろうけれど…)

 今だから言いますけれど…『フォッグ ~灰色の暗殺者~』で誓意さんが肉体を持った幽霊?として出ていたのは…梶尾さんの『黄泉がえり』がヒントになっている部分があります。まぁ、誓意さんは元々魔力があったし、ウェンの魔力(や想い)もあって期間限定(約半年?)だけ持つ肉体を持てた、と考えてください。

(※ここから先は『精霊探偵』を読んだ方のみ反転してお読みください)
この物語ではラスト付近で主人公は双子の弟である尚道さんの背後霊だった、というオチがありますよね?実はこれが物語のミソなんじゃないか、と思えてきます。事故後、味覚を失ったのは『自分が霊であるから』だったんですね。なるほど、と思いました。精神的なショックで味覚が失われているのかな~、とは考えたんですけれど。既に死んでいた友道さん、自分が死んだこと、自覚できてなかったのね(泣)。彼の能力のお陰(いや、あれは尚道さんも見えていたんじゃなかろうか、と思う!)で熊本が救われた、と思うとちょっとうれしかったり(笑)。僕もそんな目が欲しいけれど、きっと見ている人にとっては大変なんだろうなぁ。だから本当は言わないほうがいいのかもしれない。
by jin-109-mineyuki | 2006-06-02 12:10 | お勧めの本