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ある野良魔導士の書斎

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法学の勉強をはじめたのとは関係ないですヨ?(フーレイ、鼠は好き)


 ええと、前にこのカテゴリでご紹介した『どかどかどかん』を生み出した瀧川 武司さんに年賀状を送ったら4月中旬にお返事が来ました。ありがとうございます、瀧川さん!…そんなわけで幸せなフーレイです。自分でやっておきながらフリが長いっす。うきゃ~。

 実は数日前に前々から気になっていた小説を読み、試験前日には読み終わっていたのです。とても楽しいお話ですよ~。御伽噺って感じもあるけれど推理もあったり、アクションがあったり。素敵なので是非ご覧下さい。

『PATRONE 護民官ルフィ&ワイリー』 (著:伊豆 平成)
 新米護民官の少女、ベルフィード・クレニスス・ヘイズォド…通称ルフィは指令により北方の隣国に囚われた大泥棒〈針金ネズミ〉ことワイリー・マイスを引き取りに出かけた。このワイリー、『ロマヌアの悪魔』と呼ばれるほどの凄腕で、しかも脱獄の名人だという。一見品の良さそうな顔立ちだが無類の女好き?そんな奴を護送するとなり、いささか緊張気味のルフィ。しかし、この二人を亡き者にしようと刺客が次々にやってくる!オマケにワイリーの偽者まで居るらしく、とうとう死者も出てしまう。それにはルフィの父が死んだという二年前の戦争も絡んでいて、影ではなにやら妖しい蠢きがちらほらと。一体どうなるこの二人!窮地に立たされ、ルフィはある決断をする!可愛くても一端の護民官ルフィと飄々且つ有能?な泥棒ワイリーのドタバタ護送道中記。

 …発行は平成十三年なんですが、5年前っすね~。これって続編あるのなら読みたいな~。けれどルフィというとどうもあの黒髪で、顔傷持ちで、手足つーか全体が伸びるあやつを思い出すんだけど別人っす。『鬼ヘイの娘』であるルフィちゃんですが、お父さんもまた護民官だったのです。が、なにやら罪を犯したらしくその事にはあまり触れられたくない模様。けれどそれも本編に深く関わっているんだよね。そしてワイリーも悪夢に魘され続けている。それも関係あるのかな~?そしてルフィの決断というのは結構面白いことになるんですが、それがワイリーの運命をも左右してしまうんです。だからこそ続編があったら読みたい!んですよ~。意外とこの二人って息があっていたりしていいコンビだし。

 そうそう、作者さんによるとこの『護民官』というのは江戸時代劇に登場する岡引や同心と西部劇の保安官を足して二で割ったような物らしいです。まぁ、ルフィの武器が十手ですし。じつはこの十手というのは現在で言う警察手帳のような物だ、と知り合いから聞きました。武器ではないそうです。…はぅっ!江戸時代劇ではバンバン武器として使用されているのにね…。けれど時代によってドンドン小さくなっているらしいし。形が素敵なので気に入っているんだけれどな。残念、残念。

 あとワイリーは異名として〈針金ネズミ〉と呼ばれていますが…、このストーリーでも要所要所にサビネズミという鉄錆色?のネズミちゃんが出てきたりします。彼らのお陰で物語が膨らんでいるところもありますので、ごらんあれ。物語の小さくて大量な裏の主役は彼らといっても過言じゃないかな~。表紙にもルフィと籠に入ったネズミの絵が。その円らな眼がかわいいの何のって~。

最後に、オリエンタルラジオさんのネタをちょっと拝借。
ある晴れた日の 桜が舞う中、殺人現場をただ見てた~♪
「警察を呼べーっ!」
おそまつ。…思いつきで、一部分を変更しました。

by jin-109-mineyuki | 2006-04-15 21:20 | お勧めの本