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ある野良魔導士の書斎

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ラブ・レイヴン♪(フーレイ、実は鴉が好き?)


 実はハガレンとナージャとヴァロフェスの時代設定が似ているような気がするフーレイです。この三つが同時進行で、しかも何処かで繋がるとしたらどんなにいいでしょうか?ダンディライオン一座の世話になるヴァロフェスとエドワードとアルフォンス…。想像するとグロいのかシリアスなのかよう判らんストーリーになりそう。あ、鴉の旦那が世話になるんやったらリリンちゃんの一座が似合いそう。…いきなりこんな文ですみません。と、いう訳で今回ものりのりでご紹介します。

『Varofess Ⅱ』(著:和田 賢一)
 笛吹きの少年・ミロットには不思議な力があった。笛を奏でると不思議な事が起こるのだ。彼は相棒である大きな雛のフルルと共に生活していた。そんなある日、「お嬢様の誕生日に、その笛を奏でて欲しい」と一人の女性が彼の元を訪れる。しかし、それはある騒動の幕開けに過ぎなかった。そして、少年には隠された記憶と奇妙な痣があったりした。一方、相変わらず《叫ぶ物》やマクバを追っていた黒衣の復讐者・ヴァロフェスと相棒(?)の木偶人形のオルタン。彼もまた何かを感じ取り、再びその翼を広げた。…実は笛吹きと復讐者。嘗て会った事があるようなのだが…?幾重にも重なった秘密と闇。その先に見えるものは絶望か、希望か?さぁ、クラシカルなオペラ風ダークファンタジー、第二段の幕開けだ!

 正直に言うとですねぇ、このオペラ風というのは雰囲気です。時代背景といい、主人公といい…。なんとなく『オペラ座の怪人』のファントムっぽいなー、など考えております。因みにストーリーは第二巻だけでも楽しめますが、第一巻を読んでいると更に楽しめる上にじれったさも感じます。…リリンちゃんのファンにはちょっと残念な巻かも。けれど今回もヴァロフェス、《叫ぶ物》と戦いますよ。敵のグロさとストーリーのダークさは少しバージョンアップしていますが、身構えなくて結構です。十分楽しめます。今回はオチ、読めなかったし…(人によっては読めると思うけれど:汗)。そして上記の紹介文…明らかに何かが違うような気がします(自分で書いておいてなんですが)。

 注目して欲しいのはやはり人間の心情描写ですね。情景より人の描写をよく読んで欲しいなぁ。まぁ、主人公でなく今回のヒロインが表紙という事は気にしないで(泣)。魅せてくれますよ。そうそう、マクバとヴァロフェスの会話も面白いし、他のメンバーのやり取りもいい感じですよ。ストーリー途中には「おっ?」と思わせるキーワードも。…でもそれは一度しか出てこない上にどういうのか判らないから深く掘り下げて欲しかったのが本音です。注意深く読んでくださいね。あと角があるおっきな雛のフルルちゃん。この子も重要なキャラクターな上、ミロット君の大切なパートナーなのです。決して食べないでくださいね。

 ところで、これ、続編出るのかなぁ。出て欲しいなぁ。出るんだったらミロット君たちとリリスちゃんたち一座も加わって大騒動になって欲しいなぁ。分厚く、上下巻でどどんっ、と言った感じで…。更なるダークとほのぼのでお願いします、和田さん!!
by jin-109-mineyuki | 2005-07-27 22:05 | お勧めの本