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ある野良魔導士の書斎

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あ、久方ぶりの更新だわぁ・・・(フーレイ、ようやく)


クトゥルフな呟き。
 あるHPで見かけた『Q'yth-az』(クィス=アズあるいはキース=アズ?)ってマイナーなグレード・オールド・ワンについて情報ください。英文じゃわかりません。

そんな、フーレイです。

へたしたらそんなのに遭遇してそうな気がしないでもないチャグム。
成長したらどことなく『太王四神記』のペ・ヨンジュンさんみたく男前になるチャグム。
(↑ 軽装版『天と地の守り人』のイラストを見て思った)
そしてどう考えても銀雨のNPCならナイトメア適合者×ヘリオン(或いはその逆)の気がしたチャグム。
……うん、いい(マテ)。

てな訳で今回はチャグムが公務で事件に巻き込まれるお話をご紹介。
言いますが決して『浅見光彦体質』(ようは事件に巻き込まれる)ではないと信じています。

『虚空の旅人』 (著:上橋 菜緒子)
 新ヨゴ国の皇太子として公務へ赴くことになったチャグムは教育係のシュガと共に南のサンガル王国へ。サンガルの皇太子が王となるお祝いの来賓としてである。宮を窮屈に感じていたチャグムにとっては外に出れる絶好のチャンスであった。のだが……その時点で既に異変は始まっていた!
 <ナユーグル・ライタの目>となった幼い女の子とある国に船を襲われ、数奇な運命をたどる事になったラッシャローの少女スリナァ。そして……事件にチラつくヨゴの商人。それらが密かに深く結び付き、1つの恐ろしい陰謀が浮かび上がるとも知らず……。

投げられた銛、僅かに感じたトルガの匂い、懐かしきナユグの水の香り。
そのどれもがチャグムとシュガを事件へと誘い、窮地に陥ったサンガル第二皇子タルサンを追い詰めていく。

―はたして、二人はこの事件を暴けるのか?

……いつにもまして訳解らない説明文(汗)。
まぁ、文章を読みなおしかいつまんで説明してみた。うん。因みにこの小説は「賢い女性は恐ろしい」という事も教えてくれます。うん、サンガルの女性は知恵者で強かでこえぇぇ。敵に回したら絶対こえぇぇ。特にカリーナ様。絶対敵に回したら……死ぬ!!

で。
最初は「なんかこいつ苦手だー」オーラが出ていたタルサンでしたがあっさりチャグムと打ち解けましたな。サルーナとも年が近いし時代が時代なら学校でつるんでてもおかしくなさそうだ。このトリオ+シュガは好きです。うん。特にからっとした性格のタルサンは気に行っています。カリーナは古くから続く<海の兄弟>の風習を嫌っていたみたいだけど、僕はこういうのがあの地域には向いているから続いてほしいと思っています。カリーナとは敵対するタイプの人間ですし、俺。まぁ、カリーナもサルーナも国を思ってましたし、根は悪くない子たちなんですけれど。

見どころは最高潮的ワンシーン。海での出来事と精神世界のリンク(?)が心地よい。
そしてラストシーンは絶対読め!! 熱くなるから!!いや、こういう人に心から忠誠を誓いたくなるよ。こんな人が主って従者にとっちゃ幸せ者なんじゃないかー!!もう、シュガったら幸せ者だねぇ!

……とりあえず、クールダウンしよう、自分。

ともかく、さわやかに海の話だーっ!!と思ったら大間違いです。さすが『守り人』シリーズ、そうやすやすとはいかないよなぁ。今回も特徴的なサンガルの文化が覗けますし、文化人類学かじっている人間にしてもうはうはでございます。……俺だけかなぁ(滝汗)。
by jin-109-mineyuki | 2009-04-14 12:32 | お勧めの本