ある野良魔導士の書斎

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『むげファン参加者に30のお題』より 29:ごめんなさい


その笑顔は、もう…見ることは出来ない。

『ごんなさい』

それは春の初めだった。1人の女性が静かに息を引き取った。
白い髪と肌、ノソリンの耳と尻尾をもった、綺麗な女性だった。
あとに残されたのは夫と1人娘だった。

男は、1人亡骸を見つめていた。
妻だった女性は、冷たく、固く、静かに横たわっていた。
男はその白い肌に優しく化粧を施した。
「……アルカンド、もう苦しくないなぁ~ん?」
紅を乾燥した唇に差しながら、男は問う。その目は酷く震え、今にも泣き出しそうだった。それでも涙を零さないのは、のせたばかりの頬紅を落とさないため。最後だから、せめて美しく送り出したい。それが、夫としての勤めであり、妻への弔いである。男はそう思っていた。
「守れなくて…ごめんなぁ~ん」
男はそういって髪を、首筋を撫でる。そして、いつものように唇を重ねた。

葬儀は穏やかに進められた。
雨の中、白木の棺は静かに運び出される。森の中にある墓地へと続く葬送行列。その先頭には妻への贈り物を抱いた夫の姿があった。その手には、幼い少女の手が握られている。
「パパ、ママはどこへいくなぁ~ん?」
少女は小さな声で父親に問う。彼はただ墓場への道を見つめながら答えた。
「遠いところ、だなぁ~ん」
「遠いところって、どこだなぁ~ん?」
少女は更に問いかける。が、父親は何も答えない。
「ママはどこへ行くんだなぁ~ん?」
尚も問いかける少女の頭を、父親はただ何も言わず撫で続けるだけだ。
少しずつ近づいていく墓場から、土の匂いがする。
遠くを見ると、何人かの村人が穴を掘っていた。
「遠いところって、土の中なぁ~ん!?お母さん、閉じ込めるなぁ~ん?」
少女の声に、父親は静かな声で
「そうだなぁ~ん」
そっと肯定した。

母親の棺が、土の中に入っていく。
その瞬間を、少女は泣きながら見つめていた。
「ママ、ママ……」
呼びかける声に父親は歯を食いしばって娘を抱きしめる。
「ママ…、ママ…」
白木の棺に、その上に置かれた贈り物に、土が被せられる。二度と会えなくなる悲しみが、人々の胸を締め付ける。土が落ちるたびに、少女の目から涙が毀れた。
-これが、えいえんの“さよなら”
少女は思った。こんなに悲しいものなんだ。「大切な人が死ぬ」って寂しくて苦しくて、悲しいことなんだ。冷たい悲しさが、深く胸に突き刺さる。
「なぁ~んっ!なぁ~んっ!!」
少女は叫ぶ。ノソリンの声が墓場に広がる。それに続くように村人たちもなぁ~ん、とノソリンの声で涙ながらに叫び続ける。別れてもまた会えるように。生まれ変わって出会えるように。そのために叫び続ける。
その時、ふと……少女の耳に声が聞こえた。

-ギーエル…ごめんなさい

(終)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
えー…ギーエルの母が死んだときの話です。
テーマに合っているのかな。つか、二話連続悲しい話ですね;
アルカンド・カンツバキは白いノソリン耳&尻尾で愛らしい女性でした。
だから夫であったリリシャールは深く愛していたんですがね。
それだけにずいぶん凹んだそうです。

使用お題
『むげファン参加者に30のお題』(すみません、製作者は誰ですか:汗)
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by jin-109-mineyuki | 2007-12-31 14:37 | 無限銀雨図書館 | Comments(0)

年末ですよ!?(フーレイ、おせち!!)


 正月まであと2日!フーレイです。はぁ、年の瀬となりなんだかけだるーい。あんにゅーいな気分でお送りしております。

スティーブン・スピルバーグ監督曰く『映画史上最も正確なカーチェイス』と呼ばれる名シーンが登場する宮崎監督の『ルパン三世 カリオストロの城』の話で友人と盛り上がりましたけど…そうだよ、年の瀬にDVD借りてみようって思ってたんだよ。うーん、今年はどないしようかなぁ。来年の正月はこの調子で行くとカードワースと読みかけの本で過ごしそうな勢いです。
まぁ、映画を一本見に行く予定ではあるがな。

 正月といったら忘れてはいけないのがお節であります。毎年正月を美しく彩り、おなかを満たしてくれるご馳走ですねー。まぁ、飽きてしまうという欠点がありますが(笑)。みなさんは毎年どうしていますか?やはり作っているところもあるのでしょうね。むしろ作っている人は偉いと思う。その料理一品一品に意味合いがあり、奥の深いもののようですし…。テレビで言っていましたが、お節の五番目の重は空っぽなんだそうですね。まだまだ繁栄するように、の意味合いで…(某日のいいとも!で知りました)。作っている所はそうしているのかしら。ふむ…。僕も結婚したらできるだけおせちにチャレンジしてみようかなぁ……。

 で、そのおせち。毎年いろいろなものが出ますねぇ。ホテルやデパートでも高級なおせちが売り出されますし、仕出屋さんも出番とばかりにいろいろ作ります。毎年お節は購入するみなさん。今年はどんなお節を購入しましたか?我が家は…ネットで購入しました。
人生初のネットショッピングはおせちです
何もかもがはじめてで結構手間取りましたけれど、無事購入手続きはとれました。思っていたより複雑じゃなかったのが救い。今後も何かあったらネットで購入しようかなぁ…。
大晦日の日に届くので、非常に楽しみであります。おいしいかなぁ。

忘年会の話。
29日には忘年会に行ってきました。高校・大学とお世話になっている先輩がたとの飲み会です。お酒を控えておこうと思っていましたが結局は結構飲みました。
ジーマって案外甘い?のね。
そして人生で初めて蒸留酒を多少のみましたが……あれはきつい(汗)。なんか薬膳酒かな、と思ってしまうような苦さ…。先輩は「痛い」とか言っているけれど苦いよ。そして案外辛い料理が多かったなぁ、今回。二次会では鯨の竜田揚げとか食べました。先輩がた、ありがとうございます。…大丈夫、薬局までつっぱしりましたから(酔った状態で)。

あと余談。
実を言うと、ある懸賞に応募したところ、当たってしまいました。
そして貰ったのは高級なお漬物でした。
いやぁ、応募してみるものだねぇ。マジで。
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by jin-109-mineyuki | 2007-12-30 22:16 | 日常生活 | Comments(0)

実は…こっちが先だったんだけど(フーレイ、時期にあわせた)


冒険者の宿【水繰の剣亭】:9
ジェーンとダークエルフに大猿岩

今日も今日とて依頼をがんばる【六珠】メンバー。舞踏家の青年、アンバーをリーダーに、相変わらずマイペースに冒険を続けていた。
「おなかがすいたーっ!!」
「親父さん、美味しいもの食べたいっ!!」
育ち盛りなサードニクスとクインベリルの言葉に、親父さんは笑顔ですぐ用意する、と調理を始める。あとからアンバー、オニキス、ジャスパー、パールが入ってくると親父さんは三人にエール、子供2人にはミルクを、猫には水を差し出した。
「最近がんばっているみたいだが…どうしたんだ?」
親父が調理をしつつアンバーに問うと、彼は小さく苦笑した。
「まー、ジェーンとの一件でさぁ、もっと色々やって見なきゃなーって」
「簡単に一攫千金なんて無理なんですよ」
上品に笑いながら黒いエールを飲み干すオニキス。彼は大人の笑みでその出来事を思い出すが、サードニクスは苦笑する。
「でも、オニキスさん。真実を知ってしばらく動けなかったでしょ?僕らはすぐに復活したけど、丸一日うんうんうなっていたじゃない」
「案外そういうとこ、弱いよね。ま、気晴らしにアレトゥーザで潮干狩りしたらすっきりしたよね、オニキス?」
ジャスパーはニコニコしてオニキスの羽に触りつつからかうが、彼は小さく溜息を吐いて手をどける。パールは早速出された茹でササミにがっつきながらも白い毛並みを気にしていた。
「あー、砂蛸の墨…取れてよかったよ。白い猫が黒猫になるかと思った」
「それはないよ。でも、墨を被った瞬間は笑っちゃったなぁ~」
クインベリルはその時の事を思い出し、くすくす笑っている。彼女とサードニクスは潮干狩りのお使いが気に入っており、アレトューザに来ているときは必ずやっている。
「あの町は美味しい魚介類で有名だ。ちょっとは役に立ってるみたいじゃねぇか」
親父さんの言葉におこちゃま2人は笑顔になるがつき合わされるアンバーたちは苦笑するしかない。
「アンバーの故郷でもあるアレトゥーザは本当ににぎやかね。それは嫌いじゃないわ」
ジャスパーはふふ、と笑って今度はワインを口にする。今度行ったときはイル・マーレが飲みたいな、といいながら白いワインを飲んでいると親父は俺も飲みたい、と言っていた。
「けど、何回やれば気が済むんだ…」
溜息をつきながらパールがササミを食べ、アンバーも苦笑するが、あの二人が楽しんでるなら、と肩をすくめつつも楽しそうだった。
「でも、その後ゴブリン退治に行っただろ?あれは凄かったよな」
アンバーはエールに口をつけつつ思い出し、オニキスのエールを見る。一人苦そうなそれを飲んでいた天使はああ、と相槌を打った。
「ダークエルフでしたね。アンバーやパールが意識不明に追い込まれ…回復アイテムやクインベリルの歌がなかったら確実に死んでいました」
どこかほっとした様な様子の彼にクインベリルは小さく思い出す。
「まぁ、コボルトやゴブリンたちと一緒なのは抜きにしても…ミノタロウスとの戦いよりダークエルフたちとの戦いのほうが大変だったよね」
「それだけあのダークエルフが強敵だったってことじゃないかな?」
サードニクスは少し考えながらそう言った。彼は洞窟の中を先行したが、やはりあのときの空気とはまるで違うらしい。
「で、帰ってきたら別の依頼が早速来ていたなー。って言ってもあれはどう考えても…」
アンバーの言葉に、オニキスは小さく溜息を吐く。
「あの物好きの所為でかなり遠いところまで行きましたね。
 鏡を求めてあんなところまで…物凄くのどかでいい所でしたが…」
「でも本当にピンチだったよ。ケイブトロールだなんて物騒なもの…。
 あれを砕いていなかったら今頃村は壊滅だよ!!」
どこかホッとした様子でサードニクスが呟き、ジャスパーもそれは同じらしく頷いて相槌をうつ。一応聖職者である彼女としては黒魔術師とは気が合わないらしい。
「あんな邪悪な気は初めてだわ。倒したら体を突き破って虫が出てくるなんて…。思い出すだけで鳥肌がたっちゃうわ」
「だよなぁ~。あのおっさんの体を食い荒らして…ああいうのを見慣れているオレだって、暫くは飯が食えなかったぜ」
若干げんなりした顔でパールはいい、がつがつとササミを食べる。それに苦笑しつつもクインベリルは頬を赤くして、思い出す。
「でも、『降りかかる火の粉は払うのみ』って言ったアンバー…かっこよかったーっ!!」
「いや…一応オレ…リーダーだし、ここは決めておかないと」
アンバーは黄色い声を上げるクインベリルに照れ、オニキスたちはそんな彼をからかったりするものの、1人ジャスパーは考察を深める。
(あのとき、確実に『奈落』が身近にあった。この間の男は力が及ばなかったから、虫によって引き込まれた。因果すら干渉するという黒魔導を確かに操れる存在との戦いは…更に『奈落』に近づいてのものでしょうね…)
1人エールを飲み干し、カウンターの親父にワインを頼む。そしてパールにからかわれ続け、困った顔をするアンバーと瞳をあわせた。
「ところで。どうして鏡を村に返したの?アルブに持っていけば報酬だってたんまりだったでしょうに。会計としてはちょっと気になるわ」
それにアンバーは、なんだそんなことか、という様な飾り気の無い笑顔でこう言った。
「オレが育った村もあんな感じだったけど、そういう村にはああいうものがあることが多い。村の人々にとっては大切なもの。オレたちが簡単にもって行っていいものじゃないさ」
彼はそういうとまたエールをお代わりしようとする。が、サードニクスが諌めていた。そんなリーダーを、ジャスパーは優しい目で見つめていた。
(続く)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回遊んだシナリオ(敬称略)
ジェーンと一緒(じぇんつ)
碧海の都アレトゥーザ(Mart)
大猿岩(MNS)

次回は2008年の1月 5日に更新予定。
今年も応援…?ありがとうございます~(水繰の剣亭メンバー一同)
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by jin-109-mineyuki | 2007-12-29 11:09 | 冒険者の宿【水繰の剣亭】 | Comments(0)

どわっ!?(フーレイ、あれれ?)


はい、フーレイです。
要約は50話ずつおこない、でき次第ブログとYahoo!掲示板で。
鈍亀運行ですが、よろすぃくね。

さて、フルアドの特務部隊メンバーが4人登場。
なんだか美味しいことになりそうですな。
まず現在ですが…

Ⅰ:ヒューゴさん
→ハガネさんと交戦中。そしてバンに遭遇。

Ⅱ:ペルー
Ⅳ:テュースさん
→現在サフランとグリムさんを北の城へ搬送中。

Ⅲ:シスカさん
→夏彦さん&ギンジョウと交戦中。

という動きかしら。どうんるかはたのしみでなりませにゅ。
夢の中に入っているイリュートもヘイズの夢の最深部?に突入。
しかし、メリッサさんの書いてくださった挿絵はすげぇわ~。だって綺麗で怖いし。
さてさて、どうなるのかしらなぁ~ん。

色々なことがいっぱいありすぎて、大変だけれども、書き手みんなで楽しく紡いでいく所存なのでこれからもよろしくお願いしますね~♪良く考えてみれば登場人物がかなり沢山出てまいりましたね。人間関係も微妙に複雑になりましたけれど(汗:まぁ、書くときはなるべく確認しているけれど)、まぁ、がんばろう、うん。

とにかく、楽しみであります。
こんごもよろしく!
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by jin-109-mineyuki | 2007-12-28 23:40 | リレー小説(魔導士) | Comments(0)

早ッ!?…そしてうーむ(ニルギン、再び凹む)


ニルギンは現在物凄く凹んでいます。
原因はこちら
ええと『無限のファンタジア』イベントシナリオの一つです。

ニル「一応手紙でも謝りましたが…嫌われたかもしれない…」
ギー「しかもなんかライバルっぽい人もいるっぽいなぁ~んねぇ」
ニル「確かにデスペルさん(PC)の言っている通りで…」
ギー「まぁ、相手はお前より年上だし、冷静になれるし、
   あたり前だなぁーんね」
ニル「…………私はデリカシーがなかったようです…」
ギー(あー、凹んでるなぁ~ん:汗)
ニル「思いは結ばれなくてもかまいません。
    でも、嫌いにはならないで欲しいです…」
ギー「と、とりあえず前向きにいくなぁ~んよ(汗)」

てなぐあいであります。フーレイです。いや、原因はオレなんですが(プレイングね)。やっぱ早かったなぁ、というので。しかもやっぱ家まで送るってのもある意味ポイント高いんですよね(汗)。そこまで気配りが出来ないってあたりがまだガキですし、ニルギンとしては物凄くそれで凹んでます。なぜだろう、物凄くギロロが「キラワレタノカナ、キラワレタノカナ」と落ち込んでいるシーンを思い出した。

 ディートが出ていないのはあの羽根っ子がまだ恋愛について何も知らないからであります。ニルギンとギーエルのみで。多分しばらくの間は落ち着かないんじゃないだろうか、あの眼鏡セイレーン…。寝不足の事もあるだろうがフォーナ以前からむげふぁんを開くのが少し辛い(ニルギンに鍵って)。何故か、ニルギンの事なのに自分のことのように息苦しくなるし、耳が熱くなる。物凄くそれがなんだかなぁ、と思う。が、今は兎に角いい返事をもらえる事を祈りつつ、ちょっとずつでも努力するしかない。

偽イベの話。
ディートがお買い物偽イベをおこないます。と、いうか…本当はフォーナ祭の日に公開にしたかったのですが、事情が重なりプレイングが揃ったのは予定より若干遅め。それでも、なるべく早くリプレイを届けられるようにがんばりますー。

おまけ程度にハーシュ・マシロイについて。
・身長は200センチ、白い髪と紅い瞳。外見年齢19歳。ジョブは武人。
・髪は短く、目も凛とした雰囲気を持っている。
・腰に野太刀を帯び、紅の衣服を纏っている。

そいでは。・・・・・・あうぅっ(滝汗)。
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by jin-109-mineyuki | 2007-12-27 15:34 | ニルギンの部屋 | Comments(2)

正義をおこなえば世界の半分は(フーレイ、気になったんだが)


(某日のメッセ)
相方さん:いや、でもUFOが侵略を開始する前に
ジョッカーかデストロンあたりが世界征服を…
俺:つっこめない;
相方さん:これは見物だなぁ
・・・悪の秘密組織VS地球外生命体!!
オッズは2.4―4.1ぐらい?
俺:…悪の秘密組織に1000円から!
相方さん:オレはライダー&ウルトラマンに一万円!!
     彼らがタッグ組むと敵無しだからな(笑)
俺:おおぅ!?

こんな始まりのフーレイです。元々はまぁ、おえらいさんのUFOがどうこうと言う発言で色々ネタが…という相方さんの言葉からであります。会話の一部掲載許可、ありがと!!

で。
もう年末です。大晦日にお正月!日本人にとっての休日がやってきますよ~。バイトにあけくれるぜっ!って人も居ればおでかけするーって人も居るでしょうし、寝正月って人も多いでしょう。が、やっぱこれかなぁ、と思ってしまうのが…映画。映画を見たいですッ!!
実はね『姑獲鳥(うぶめ)の夏』を見たいなー、と思っているのですよ。映画が上映されている時は「原作読むまで見ないッ!」とか思っていたんだけれども色々ありまして…やっぱり映画みてから原作を読もうかな……なんて思っております。もしかしたら『魍魎の匣(はこ)』も先に映画をみるかもしれないぃ~。相方さんと話していて揺らいでいますよ。はうぅ、
この二作は京極 夏彦さんの小説です。有名な、ね。

そして、その相方さんと話していて気になったのが『紅い眼鏡』という映画です。見てみたいが、見たらなんか、凄く何かが起こりそうだからどうしようか迷っています。でも気になるんだ、めっさ気になるんだよ!!トイレで飼われている金魚とか!取調室でラジオ体操(?)とか!!
『紅い眼鏡』って何だ!と思う方は検索ね。
相方さん、ごめん。どうしてもオレ……叫ばずにはいられなかったんだ、これ。
そして押井 守さん。…貴方は何故これを…(滝汗)。
『正義を行えば世界の半分は怒らせる』らしいけど、そこんとこどうだろ?

あと、ミゼットって知ってる?
昭和のはじめごろにでた三輪トラックです~。その姿に僕は惚れ惚れしております。あのディテールがかわいいの。だからミッションで免許を取ろうかなぁ、と考えてたんだが……、駄目っぽい。オレが不器用だから(汗)。
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by jin-109-mineyuki | 2007-12-26 22:54 | 趣味の話 | Comments(1)

対面(フーレイ、手を抜けませんぞ)


『朔爛漫』:【3】

 バルディッシュ・ルー。黒い髪と紅い瞳のエルフは100年ほど前に碧落の森で生を受けた。幼少期をアレトゥーザで過ごした彼は実年齢で15の時に森へ戻り『聖闇』の聖職者としての道を歩き始めたという。そんな話を聞きながらキィフェは彼に捕まっていた。エルフの村を降り、人間たちの町へ行く、と言ってたときは止めたものの、彼はそのエルフを嫌う領主に興味を持ったらしい。キィフェは仕方なく案内することにし、馬を貸した。
(馬を貸したのはいいけど…本当に上手いのね…)
巧みに愛馬ペルセポネを操るバルディッシュにキィフェは驚く。彼女でさえ愛馬と仲良くなるのに3日は掛かったというのに。
「どれぐらいで、つくかな?」
「普通だったら馬を走らせて1時間ほどよ。でも、気をつけて…領主の兵士たちがいるかも」
バルディッシュはふむ、と少し考えて一つ頷く。そして更にスピードを上げる。彼は小さく唇を噛むと僅かに瞳を細めた。
「領主の兵士、ね」
「領民はエルフを仲のよい隣人って見ているから、あれこれ言ってエルフたちを庇っている。余計にそれが、領主には面白くないみたい」
キィフェは溜息混じりにそういいつつ、ちらり、とバルディッシュを見た。精悍な顔つきだが、何処か親しみやすそうな目つき。「よろしく」と言って手を握ったときの優しい顔。脳裏にそれが蘇り、頬骨が急にむず痒くなる。
(やだ、私ったら何を…)
思わず少し俯いていると、バルディッシュの声がした。
「標識が見えてきたんだが、どっちへ行けばいい?…ん、酔ったのか?」
キィフェは首を横に振り、左へ行くように言った。

 1時間後、無事に二人は町に到着した。馬を降り、今度は歩いていく。石畳の綺麗な町並みだ。人間に混じってハーフエルフやエルフの姿もある。それを眺めながら二人は肩を並べて歩いていた。
「へぇ……。いい雰囲気じゃねぇか」
バルディッシュは街の様子にほっとしたような顔をする。が、キィフェは少しだけ表情を曇らせた。兵士たちがいないという事はいい事だが。
「今は、ね。兵士たちが来たら皆…」
そういっている傍から、銀色の鎧を来た兵士の影が見えた。エルフたちは町の人に助けられて物陰に隠れていく。その様子をエルフの聖騎士は内心嫌そうに見つめていた。
「ふん、エルフを何だと思っていやが……おい、何でお前まで逃げるんだよ?」
隣を見ると、キィフェが何処かへ逃げようとしている。それを引き止めようと手を握る。
「ちょ、ちょっと!離してよ!!私は領主が嫌いなんだから!」
「でも隠れる必要は無いだろ?」
バルディッシュは苦笑するが、キィフェは酷く焦っていた。そして、1人の男がバルディッシュにどこかへ隠れろ、とジェスチャーを向ける。
「彼に従って。おねがい、バルディッシュ!」
キィフェが小声でそういうも、彼は首を横に振った。
「俺の目的は、その男に会うことだ」
そういうと、彼はキィフェと彼女の愛馬を物陰へ隠れさせると一人道の真ん中に立った。視線の先には馬に乗った壮年の男と幾人かの騎士の姿が見える。バルディッシュの紅い瞳がゆっくりと細くなった。人々が見守る中、エルフの聖騎士は領主が来るのを静かに待った。
(さあ、みてやろうじゃないか……。そのエルフ嫌いな領主さまとやらを)

【4】へと続く
・・・・・・・・・・・・
実を言うと、タイトルは勢いだったりするが、まぁ、ちゃんと…。
果たしてバルディッシュはどんな感じで御舅さんとわたりあったか…。
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by jin-109-mineyuki | 2007-12-25 23:50 | 札世界図書館 | Comments(0)

くりすますふぉーな(四人たのしむ?)


どもー、フーレイです。
フォーナ&クリスマス。リアイベが重なるときついわー。
しかしまあ、楽しんでいるし、よし・・じゃねぇ。

まず結果から言いますが。

ニルギン
レイメイさんに告白→レイメイさんは恋愛を考えていなかった。
→答えはまだでていない。

ギーエル
マサミさんに告白の返事を貰う→まだえらべない。

です。で、咲乱
サファイアライトさんに一目ぼれ→告白!?→まずは友達として。

…です。咲乱はニルギンと違い、惚れたら押すのか。
そーか、そうなのか…。

このままではリアイベ禁止令でそう…(ちょいと色々)

じゃなくて。フォーナはニルギンとディートはイベシナに行きます。
ニルギンのは結果怖いわ(マジで)。
ディートはおこちゃまなんで普通に誕生日とフォーナを祝ってきます。
問題は咲乱。

…いろいろあって友情の危機かもしれなかった(笑)。

つか、雅己先輩がダウナー状態で、咲乱はその傍で告白したわけで
→火に油。

多分雅己先輩と咲乱は迷コンビでいけそうなんだが。
・・・まずいぞ、咲乱。そして、責任を感じているので顔面蒼白。
内心あせりまくっている。折角旅団でけたのにぃ・・・(滝汗
そんな、クリスマス(汗)!!!

背後
大学時代の友人と久々に電話できて奇跡を覚える!
そして…お手紙くれたかた、ありがとう!!とどいたよ、書類!!
やっぱジントニックは最高(ぇ
チキンは美味い

…うーむー(汗)
とりあえず、ギーエルとミルフォートさんとマサミさんのセッション
好評だったからいいか!!
そして、なぜだろう。
るーるーるるーと『真夜中のスキャット』が脳裏に流れているんだが
(ニルギン、フォーナさまに願いを)

と、いうことで・・・・・・・・・・(汗
がんばれ、皆。

(2007/12・26:追記)
実はフォーナ祭……夜中にディートがレキサナートさんと踊っておりました。寂しい思いをしたらしく、エンジェルのおこちゃまはあちこちまわって大食堂へ。そこでご飯を食べたり、みんなではしゃいだりしました。

 あと、ニルギンはマサミさんやミルフォートさんと共にグランスさんとノイエさんの結婚式にも参加。行くの、遅れてごめんなさい、お二人ともッ!そして、末永くお幸せに。そしてこやつはその後、女神の広場でダンス中に告白したのですが……まさかあんな返答になるとは。ニルギン以上にオレがびっくり!(実は玉砕するだろうと思っていたもので)。次の日出発の依頼でも一緒に踊って欲しいと言ったけれど、踊ってもらえないんじゃなかろうかと不安です(実はレイメイさんに思いを寄せているようなPCさんを発見(?)。ニルギン、ライバル出現に焦りとか感じていそう……)。
 実を言うと、レイメイさんからの返答ですけど「OK」だったら精神年齢を20代に、玉砕でも精神年齢を若干上げる予定だったんですよ(笑)。そしてどっちにしろ称号も多少変更するつもりでした。が「考えさせて」だったのでそのままに。ニルギン次第でしょうが…本当にどうなるのか僕までどきどきしてきました。まるであの眼鏡と心を共有しているみたいだ(汗)。客観的にならなきゃなぁ(大汗)。

 ギーエルは勿論思いを寄せるマサミさんからの返事を聞いてます。現状維持でのんびりやるそうですが、本人たちが幸せそうなのでとりあえずはよしかなー。

 ディートは恋愛感情が芽生えるかなとか思いましたがそんなことはなく。いろんな人たちとお話できて寂しさが飛びました。恋心に目覚めたら精神年齢上がるかな(汗)。
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by jin-109-mineyuki | 2007-12-24 23:59 | ニルギンの部屋 | Comments(0)

天皇誕生日だね(フーレイ、若干遠い目)

※時々『読むと暗い気分になる部分』があります。
 勇気がある人、精神的に余裕がある人だけ反転してください。

クリスマスの次は正月

 いやぁ、一年ってあっというまやねぇ。9月 22日の事件からそう思うようになったフーレイです。みなさんはどんな一年をお過ごしでしたか?僕はまぁ、なんというか、自堕落つーか、なんとなくといいますか…色に例えると『ダークグレー』ですな。色々要因はありますが一番の原因はやっぱりアレだよなぁ(遠い目)。火事で家は燃えるわ、精神的に若干ダウナー期に入るわ、なかなか前が向けないわで、はっきり言って苦痛でしたよ、時々。一時期家が燃える音が時々聞こえたし(汗)

 と、いう事で1年を振り返って見ると、案が濃いっすよ~、一年。1月には高知へ卒業旅行へ行き、3月には大学を卒業し、5月には大分へ旅行へ行き、7月には無限のファンタジアで世界の命運をかけた戦いを疑似体験し、9月には祖父の七回忌があり、11月……(遠い目)。裏では1月に親友が亡くなり、4月に就浪確定し、9月に火災でヘヴィです。一つは努力次第です(血涙)。

 12月は平穏無事に過ごせそうですね。このまま行けば!で、クリスマスが過ぎ、新年を迎えるわけですが、なんだかなぁ、という気持ちも無きにしも非ず。最近、心の動きがマイナス方向にしか進まないような気がするんですが「前向き、前向き」と唱えつつのそのそと歩んでいこうと考えている次第であります。時々、物語依存症(あるいはゲーム依存症)のような予感がするんですけれどね?

 あ、そういえば。一応連絡しておきますが今年は火災のこともありますので、年賀状については出しません。祝うという心境ではありませんからね。年賀状を送ってくださったみなさんには後日手紙を出す所存ですので、ご了承ください(一礼)。そして、24日はむげふぁんではフォーナ感謝祭。銀雨や現実ではクリスマス・イヴ。たのしめたらいいなぁ♪ニルギン、ギーエル、ディート、咲乱……4人にとって素敵なフォーナ&クリスマスでありますように。

…チキン♪ チキン♪ チキン♪
※↑フーレイはフライドチキンが好物です。

☆今更ですが、カテゴリの名前を変更。
銀雨にPC登録したので、プライベートテイルをしたためるカテゴリが『無限銀雨図書館』となりました。咲乱のプライベートテイルは、暫く後ですがね(笑)。
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by jin-109-mineyuki | 2007-12-23 15:20 | 趣味の話 | Comments(0)

フライングぎみにクリスマス(冒険者、聖夜祭も大変)


冒険者の宿【水繰の剣亭】:8
【六珠】のクリスマス狂想曲

12月 23日。
1人手紙を届けに言ったジャスパーは困惑した。届け先の領主はそれに覚えがないという。許可を得て開いた手紙は訳の解らない古代の文章
―顔のみならず、罪をも洗い清めよ―
小都市ルーシャムの町を歩きつつ宿に戻りながらジャスパーは溜息をつく。
(どうなっているのかしらね)
もう日が落ちた。親父の金で止まっている宿にさっさと帰ろう。【水繰の剣亭】に戻ったら文句の一つでも言わないと。泊まっている部屋に入るなり、ジャスパーは寝台に寝転がる。
(なんか、気味が悪いわね)
そう思っているうちに、眠りへ落ちていく。明日は聖夜なのに、ついていない。
そんな事を思いながら。

丁度その頃。1人オニキスが暇を持て余していた。彼は数週間前の依頼で怪我をし、療養を言い渡されていたのだ。
(この翼で飛べばいいんですが)
そんな事を思っていると1人の青年が夜食を買いにやって来た…が、オニキスの目には見覚えのあるような影がちらついた。
「……?」
見覚えのある影の纏う気に息を呑むが、平静を装ってその青年と話す。そして後ろの影を問おうとしたが、サンドイッチが出来上がる。青年はそれを持って出て行ったのだった。
(気になる)
オニキスは何気なく夜の街へ飛び立つ。低空飛行ならそんなに体力を使わない。そして、入り込んだ路地で…彼を見つけ…その影に気づく。
「驚いたな。私を感じた上に話しかけるとは」
「…死神、ですね?」
以前にも付き合いがありましてといいつつオニキスは苦笑し、彼に話を聞く。死神…天寿を全うした魂の担当。名を162-44と言った…は青年が明日死ぬので、その魂を狩りに来たという。
(死神カラスのように殺しに来たわけではないか)
その事に安堵しつつ、彼は青年を背負う。その暖かさで目覚めた青年の要望どおり家へと運び入れることにしたのだった。

 質素な家の中、青年が入れてくれた紅茶を手に、オニキスは青年…ハルヴァンと名乗った…や死神と話しつつ悩んでいた。天使としては天寿を全うしたのならば死神に魂を渡して、安らいで欲しい。しかし、ハルヴァンは命を懸けて小説を書こうとしている。
(…魂が、輝いている。これが、死を前にして尚事を成そうとするものの…)
死神はハルヴァンの寿命は明日の朝までだ、と言っていた。でも小説はのこり数日。間に合わない。未完のままだと、未練になって自縛してしまうのではないか。
(死神も、楽ではありませんね)
皮肉めいた苦笑を死神にむけ、オニキスはハルヴァンに死神の事を伝える。それが、天使としての役目。
「…やはり…。私の予感は正しかったのですね」
オニキスは頷きつつ眼鏡をただし、死神を見つめた。死神はオニキスの背中で輝く純白の翼を見つめ、流石天使だな、と苦笑した。そして彼の考えを読んだかのように口ずさむ。
「寿命で死ぬ場合、命の力が尽き果てる。……その時がくれば終わりだ」
「けれど、天使としてそれは見過ごせません」
だから、ハルヴァンには最後まで書くんだ、と説得する。
(きっと何か…ある筈。昔、天界にいた時に死神に伝わる延命法がある、と噂を聞いた)
オニキスは死神を見つめる。そして、一つの可能性を懸けて食い下がる。その方法が、ある筈だ。彼の目が、死神の目を射抜く。暫くして、死神は頷いた。
「…お前の寿命の一日分を、ハルヴァンに与えればいい…」
「それぐらいならば、お安い御用ですよ」
オニキスは純白の翼を広げ、にっこりと微笑み立ち上がった……。

12月 24日。クリスマスイブ。
家族で過ごすもの、恋人と過ごすもの、一人で過ごすもの、とさまざまだ。
そして、【水繰の剣亭】に所属する【六珠】もまた…。

朝9時。1人暖かい猫用ミルクとささみで朝ごはんを取っていたパールの元にリューン自警組合のディルクがやってくる。風邪が流行っているので、一日だけ手伝って欲しい、との事だ。パールは毛並みを整えつつけっ、と言った。
「そう言わずに手伝ってやったらどうだ、パール」
親父にそういわれ、パールはへいへい、としっぽをぱたぱたさせる。
「聖夜に寝込むって大変だな、揃いも揃ってさ」
「ま、人間だからな。しょうがないさ。で、内容は市門警備。時間は午後4時から明日の朝8時。200spに好物のローストササミをつける」
「…乗った」
パールはそういい、しっぽをぴん、と立てた。

同時刻。目覚めたジャスパーは朝食を食べ終えると受け取ったチラシを手に美術館へ向かっていた。一人だけで美術館に行くのもいいかもしれない。彼女は軽い足取りで美術館へ入る。パンフレットを手に回って見ると、色々な彫刻があった。
(どれもこれも素敵ね。でも…なぜかしら。狂気が見えるわ)
聖職者である彼女は、どこか負の纏う違和感を覚えていた。一通り見終え、馬車に乗って帰ろうと思ったのだが…その扉は開かない。
「…ちょっと、これ…何…ねぇ、警備員さん!」
彼は、正常にものを言わず、訳の解らない言葉を並べて沈黙した。
「……やっぱり、何かあると思ったわよ」

正午ごろ。子供コンビのサードニクスとクインベリルはお使いをしていた。クリスマスに必要なものを買ってくるのだ。ちょっとお小遣いが貰えるならば。
「今日は活気があるね。何の日だっけ?」
「…サードニクス。今日は降誕祭ですよ。忘れるなんて」
クインベリルの言葉に、サードニクスは少し苦笑する。が、内心ではなんか悲しい。
(降誕祭…いい思い出がないな)
なんて思っていたところで宿の親父に出くわし、親父…ツリーに激突する。
→ツリー、壊れる。
シャムレイド家のツリーを直すため、サードニクスとクインベリルはお屋敷へとやって来た。シャムレイド氏曰く彼の息子さんのお嫁さんが敬虔な聖北教徒らしい。それ故に降誕祭にはちょいと五月蝿いのだという。
「だったらうならせるくらいのツリーにしなくちゃ」
サードニクスはにっこりし、クインベリルと共に森へ出かけた。

1人リューンから離れていたアンバーは帰りにペンダントを届けて欲しい、という依頼を受けていた。綺麗なそれを見つめていると馬車がくる。交渉してどうにか7spで乗せて貰い、うとうとする。最近寝不足なのはペンダントを受け取ってから見る夢の所為…。
(何故、何度も俺は…母子の死ぬ瞬間を見なきゃいけない…)
その所為で目の下にはクマが出来ていた。アンバーは溜息をつきながら、夢へと落ちていく。案の定、同じことが繰り返された。
優しそうな旅籠の女主人とその子供。
容赦なく殺していく若い男。
血にぬれた、瀕死の男の子が…悲しげに呟く。
『ママの匂いがしない』
それが、夢の全て。

警備員は狂ってしまった。ドアの鍵は開錠しても開かない。壊すことも出来ない。
(何なのよ、これはっ!)
情けないと思いつつジャスパーは声を張り上げる。が、違和感があった。外から花にも聞こえない。まるで、ここが世界から隔離されているように……。
「やっぱり、ね」
諦め、出口を探して美術館を巡ることにした。順路を辿ると合ったはずの像は姿を変えていた。奥の像も姿を変えている。そして、瘴気が漂っていた。聖職者としては早く払いたいものだ。奥にいた鳥のような物体が、問う。
-ソレハナ~ンダ?-
ソレとは…?ジャスパーは手に持っていた手紙を開こうとして…止めた。

午後3時。街中を歩きつつパールは小さく溜息をついた。そうだ、2年前の聖夜祭までは普通の姿だった。それなのに今は白い猫。この姿でも冒険者をやれるのはいいのだが、早く戻りたいものだ。そしたらこの町を歩く人たちのように…心から笑えるだろうか?
(ふん、俺らしくない。さっさと行こう)
パールは首の鈴を鳴らしつつ道を行く。目の先に見知った冒険者がいた。軽口を叩きつつ挨拶をし、白猫は仕事に向かった。そろそろ日が沈む。

(せめて、夢の中であの賊を返り討ちに出来たら)
アンバーは馬車の中でそう思った。高位の僧侶や知り合いの聖騎士だったらこの子を慰められただろうが、アンバーはただの舞踏家でしかない。
(……っ)
やりきれない気持ちを胸に、アンバーはグレイブを手にしたまま眠る。と、すぐに夢は始まった。女主人はにっこり笑った。
-よく手入れされた武器…。もしかして名だたる戦士さま?
アンバーの手には、愛用のグレイブが握られている。こんな事は今まで無かった。が、そろそろくる。記憶が正しければ、あの男はやってくるのだ。
アンバーの読みどおり、男は来た。そして、返り討ちにする。
「坊や、これで………っ!」
しかし、そこに女主人はいなかった。ただ、血にぬれた男の子がいるだけだった。
「覚えているんだ。ママも、僕も…殺されちゃったんだ。ペンダントも取られて…」
許さない。あの男の子の声で、アンバーは目が覚めた。そして、獲物には確かに血がついていた。
(……くそっ、どうすればあの子を助けられるんだよ!)

サードニクスとクインベリルは苦労の末いい樅を取ってきた。…が折角見つけた樅の樹では驚かれてしまった。改めて取ってきた椴松では駄目だといわれた。
「はぁ…また森に行かなきゃ…」
「ドイツトウヒ……探すしかないよ」
落ち込むサードニクスをクインベリルが励ます。

ジャスパーは1人違和感だらけの空間にいた。鳥が消えた後、瘴気の奥へ踏み込んだのだ。彼女の目の前ではベンジャミンらしき男が彫刻を黙々と彫っている。
(…哀れな人ね、これだけの空間を生み出すなんて)
ベンジャミンは彼女に色々と話を聞かせてくれた。しかしジャスパーにはそれが悲しく虚しく聞こえていくだけ。ただ、彼女は聞いていた。
「もういい、たくさんよ。…生命の核は死…物質の本質は停滞?停滞という真理を追究した結果がこの虚しく冷たく馬鹿馬鹿しい世界ですって?それが理想郷だというのなら…神の名において止めて上げるわ」
「………」
「見落としているでしょうけど、どんな人にも妖魔にも平等なのは死だけではなく生もなのよ。それなのに留めて遊んでいるなんて、1人遊びに過ぎないわ。だから…私はここを出て行くッ!」
ジャスパーの手から、光が迸る。迷える霊を解き放ち、その空間を揺るがしていく。光の奥でベンジャミンが身をかがめているのが見えた。そう、彼もまた…。
(貴方も、もう死んでいたのね)
ジャスパーは、光がやんだ荒野に立っていた。

アンバーは手がかりを探すため、ペンダントを見つめた。馬車のおっさん曰く、ペンダントに香水を入れて持ち歩く風習のあるところがあるらしい。
「前の持ち主の香水が、入っているかもしれないぜ」
そう言われ、あけてみると……優しいにおいがした。どこかほっとする、優しい匂い。まるで…
(母親のような…)
その瞬間、アンバーはなにかつかめた気がした。そして、あの男の子が伝えたかったことも。彼は少し眠る、というとペンダントを首にかけ、グレイブを持って眠りに就いた。
-夢は、音も無くアンバーをいつものように誘う。
アンバーは躊躇いも無く、あの男を倒す。そして、母親の匂いを探す男の子に、小さく微笑むのだった。
「アンタのママはいないけどこれをよすがに眠るといい。だから…」
ペンダントのふたを開けると、優しい香りがした。男の子は、やはりこの匂いを捜していたのだ。そのためにペンダントをあけて欲しい、と持ち主たちに夢を見せていた。
(おやすみ…坊や…)
アンバーは小さくそういい、消え行く男の子の頭をそっと撫でた…。

どうにか見つけたドイツトウヒを屋敷に持っていくと、シャムレイド氏は喜んでくれた。
「少しはこれで認められるかな?」
「だといいね」
2人は疲れも感じさせず、人ごみの中を駆け出す。そして、サードニクスは小さく微笑んだ。
(これから、楽しい思い出を…作ればいいよね?)

ジャスパーが宿に戻ったときは既に日も暮れていた。彼女の話を土産話だといって聞かない親父に、彼女は肩を竦める。
「聖夜に恐怖体験なんて、私らしいわ。迷える霊を助けたのよ。少しは信じてよ」
「あはは、悪い。ま、これでも飲んで機嫌直せよ」
そういって親父が出したのは、アーシウムの赤だった。
「ふふ、ま、許そうかな」
ジャスパーはそういいながら芳しいアーシウムの赤を口にした。

午後11時。パールは礼拝の鐘を耳にしつつ見張りをしていた。雪の中外に立つ白猫は景色にすっかり溶け込んでいる。
「休憩にいってこい」
そういわれ、小屋へと入れられると先に休んでいたメンバーがからころと笑う。それにけっ、といいつつもパールは用意されたスープに口をつけた。聖夜の夜に風邪でも引いて家族と過ごしたいやつらの事を思いつつ、暖炉の近くで丸くなると、すぐに眠りに就く。けれどまた目覚め、門番をしなくてはならない。時間が来ると、パールは小さく溜息をつきつつ起き上がるのだった。

25日。
「…ん?」
パールが耳を澄ます。と、鈴の音がした。
(えらく狼どもが騒いでる…)
良く見るとソリが走ってくるではないか。乗っていた村人は子供が熱を出したので医者を呼びに着た、という。医者はすぐに来た。パールはすっくり立ち上がる。
「俺が同行する。腕には覚えがあるからな」
未来ある子供に死なれるのは癪だ。パールはもの言う猫に驚く医者、ザックスを尻目にソリへ向かう。
「な、名前は…」
「パール。水繰の剣亭の冒険猫さ」
そういうとパールはソリの戦闘に乗り、森を見つめた。ザックスと村人・ヨーハンが乗り込み、出立すると目を細める。狼どもがいることを、肌で感じているのだ。白い毛が逆立つが、彼は叫ぶ。
「俺が、あんたらを守る。…狼どもの事は気にするな!」
突き進むソリの風を感じつつ、落ちないように爪を立てて。そして襲いかかってきた狼達に向かってパールは牙を向けた。しかし、狼の爪と猫の爪では戦闘力が明らかでパールの毛は赤く染まる。
「パール、しっかりしろ!」
ザックスが、パールに治癒の術を施す。パールは気合一身爪をふるい、ソリを勧める。そうこうするうちに村人たちが迎えに来てくれていた…。

夜明け頃。
冷たい風が吹く。オニキスは朝焼けの外を見つめ静かに頷いた。彼の目の前には机に向かったまま息絶えたハルヴァンと、冷めた飲みかけの紅茶があった。ハルヴァンをベッドに横たえた後、オニキスは原稿に目を通した。
「…素晴らしい…」
何故だろう。彼の瞳からは、静かに涙が流れていた。そして、ハルヴァンの死に顔は、どこか誇らしく、嬉しそうな笑顔だった。

ソルダ村。子供はザックスの治療により助けられていた。スープを与えられ、暖炉の前で丸くなっていたパールはふわり、優しく降りてくる掌で我に返る。
「……ん?」
「お前のお陰だ、パール。本当に助かったよ」
「ありがとうごぜぇますだ、先生…パールさん…」
そう言われ…パールはちょっと照れくさそうに毛づくろいをしてみせた。

【六珠】のメンバーが宿に揃ったのはその日の朝だった。それぞれ眠たそうな顔だったり、悲しそうだったり、気だるそうだったりしたが、皆が揃うと自然と笑顔になった。
「皆おはよう。そして…ハッピーメリークリスマス!」
アンバーがそういうと、皆も口々に挨拶をする。
「やけにすがすがしい顔ですね、アンバー」
オニキスはいつに無くそっと、優しく笑う。それを不思議に思いつつサードニクスはアーシウムの赤をオニキスのグラスに注ぐ。
「皆も、なんかそんな顔だね…」
「ま、いろいろあったのよ、色々と…」
ジャスパーが相槌をうち、パールもそうだな、とどこか感慨深そうに呟く。
「一口に聖夜って言っても、いろいろあるんだよ」
「でしょうねぇ……」
そういいつつクインベリルは枕もとにあった熊の縫い包みを抱きかかえ、嬉しそうにしている。サードニクスは前から欲しいと思っていた手袋を貰っていた。それがなんとなく嬉しくて懐に入れている。皆、楽しそうに笑っている。それが、サードニクスには嬉しかった。
「んじゃ、七面鳥を食べようよ!皆昨日食べてないんだから!」
「そうだな。皆でさっさとお祈りして食べようぜ!」
アンバーの言葉に苦笑しながらも親父がニンニクスープを用意してくれる。皆で祈りながらも、サードニクスは暖かい気持ちになっていた。
(続く)
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今回遊んだシナリオ(敬称略)
聖夜の守護者(竹庵)
聖夜の死神(F太)
降誕祭の樹(オサールでござ~る)
Goodnight, Boy(ほしみ)
B.U.Gallery(ヒロタ)

※一部聖夜に関係のないシナリオですが、気にしない!
 いつもとちょっと違うけど…書き方が!!!
 そしてめちゃくちゃ長いですけどッ!!
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by jin-109-mineyuki | 2007-12-22 17:11 | 冒険者の宿【水繰の剣亭】 | Comments(0)