ある野良魔導士の書斎

fureinet.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:閑人閑話図書館( 38 )

真面目に短歌を (フーレイ、祈ります)

 徒花と 笑うなかれ 散りし魂 全ての者に 安らぎ祈る

 いつの日か なにも気にせず 食卓を 囲んで笑い 語らえるなら
 

 と、言う訳で不謹慎かと思いますが処刑されてしまった全ての人に黙祷を。
 宗教とか人種とか年齢とか性別とかそんな細かいことを気にしないで皆で美味しいもの、食べたいですね。
 あー、でも宗教上口にしてはいけないってものがある場合があるからそこは考えて選ぶとなると果物がいいかなぁ。甘いものって心をまろやかにするじゃない?

 あれですよ。
 紛争とかの所為で沢山の人が迷惑を被っているわけで、子供たちやお年寄りの方が一番苦しいんじゃなかろうかと思うのです。

 私には表立ってできることがわからず。
 偽善であるのは承知で、この短歌を出させていただきます。
[PR]
by jin-109-mineyuki | 2015-02-04 07:27 | 閑人閑話図書館

たまには (フーレイ、思う事)


ども、絶賛育児中フーレイです。
前々から、偶に思う事があります。

魚や牛など命をもらって生きている事。

いろんな理由があって自死に至る事。

体だけではなく、心や嗜好などから通じる性の事。

子孫を残し、育む事。

老いて、永眠する事。

それらひっくるめて『いのち』について、話したい。


四捨五入して30年程度しかまだ生きていない僕ですが、それなりに経験を
積んでいるつもりではあります。
語れる事は少ないし、私が目で見て、耳で聞いて、舌で味わって、手足で触れて、
心で感じて、脳で記憶した事しか語れません。

『僕』という『フィルター』を通しての『閑人閑話』でしか、ありません。

それでも、真面目に、発作的にでも、話してみたいと思っています。
どんなスケジュールで、どんなテーマで記事を書くかはカテゴリ『張り紙』で
後日お知らせしようと思います。

『いのち』の話について書くカテゴリはここ【閑人閑話図書館】です。
元来、ここは詩や俳句・短歌を書き込んでいく場所として用意したカテゴリでしたが
今後はエッセイも書いていこうかと考えています。

しばしの間、お付き合いいただければ嬉しい事です。
心をとりあえず白紙にして、『いのち』の話、しませんか?

おまけ:イントロ
[PR]
by jin-109-mineyuki | 2013-06-21 22:52 | 閑人閑話図書館 | Trackback | Comments(0)

久々に短歌を読んでみたよー (フーレイ、発作的に出る)


提灯に 桜浮かびて 艷宵の 君の白肌 恋しく思う

どう考えても男性視点だろ、この短歌。
そんな訳でフーレイです。

宵桜 心細きし 一人酒 せめて声をと 貴方に願う

いや、そのお酒は飲んでいないけれどもそんな気分だよ。
夫からの「今から家に帰るよ」って電話だけでも、幸せを感じる。
それが無い夜って妙に寂しく思うんだな、これが。

夜更けて 貴方と並び 杯重ね 灯に浮かぶ 頬にも桜

夫婦で夜桜。
最近お酒は飲んでないけどねー、こういうのもいいよなーと。
ドストレートな短歌ばかりではありますが、私はこんな作風です。

子と二人 桜で包み うたた寝を

珍しく俳句。
息子と昼寝してたらこんな感じ。「桜で包み」は長明寺から連想。
桜の花びらでタオルケットが作れたら可愛いだろうな~、なんて。

黄昏に 涙ぽろりと 一人きり 貴方の声に 安堵を覚え

桜は関係ないな。季語がない短歌だけどたまにゃいいよね。
[PR]
by jin-109-mineyuki | 2013-03-22 19:04 | 閑人閑話図書館 | Comments(0)

久々に俳句と短歌を (フーレイ、風流に決めてみた)


子を抱いて
立つ道覆う
屋根桜


薄紅の
空に包まれ
眠る子の
見る夢もまた
花に溢れん


澄み渡る
空に舞う花
巣立ちに見え(字余り)


夜桜や
儚き姿
妹に見え
ふいに恋しと
彼方をみやる


宵の杯
満たすは酒と
花の影


暗闇に
浮かぶ桜を
愛でる背に
そっと寄り添う
静かなる宵


花霞
晴れて顔だす
若葉かな


幾度と春迎えれど 同じ花は一つとして無く

幾度と春過ぎれど 同じ景色は一つとして無い

故この一時を君と愛でる


と、いう訳で如何でしょうか。フーレイです。ちまちまと俳句・短歌を作ってみました(最後のは形を無視してみました)。家の近くに桜並木があり、今はもう、散り始めています。

先日、お花見をしたのですがその時は満開でとても綺麗でした。用水路の水面にも沢山の桜が写って素敵な上、会話も弾んでとても楽しかったです。

後日その話をしますが、まずは最後に一つ。

流れ行く
花弁に混じり
寝惚け亀
ぷかりたゆたい
白川夜船

お後がよろしいようで。
[PR]
by jin-109-mineyuki | 2011-04-13 19:03 | 閑人閑話図書館 | Comments(0)

しょうがいぶつ


駆けだした 逃げ出した
僕は「何か」から逃げだした
その先なんて知らないし 行けば解るだろうし

戦場? 楽園? それともただの荒野?
言ってみないと解らない
どうせまた同じ壁に当たるなら
どうせまた同じ事になるなら
ちょっとぐらい逃げた方が
いいんじゃない?

逃げ出した 駆けだした
僕は「何か」に駆けだした
何を求めている訳じゃなし 行けば解るだろうし

答えが見つかれば儲け
ヒントが見つかれば恩の字
何も見つからない? そんなのウソでしょ?
ま、壁に落ちてるかもしれないし?

結局「壁」なんてどんな手つかっても
過ぎればいいんでしょ?

「しょうがいぶつ」 フーレイ

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

まぁ、逃避に対しての考え方。
逃げてまたぶつかるんなら逃げている間にヒントみつけて
しまえばいいじゃん、と。

壁に関してだけど、いっそ壊したりすればとすらたまに思います。
[PR]
by jin-109-mineyuki | 2010-02-25 22:01 | 閑人閑話図書館 | Comments(4)

詩が消えたので一句詠もうか


かききえた 雪のごとき詩 まっさらに
手元の狂いは 寒さの罠か

口惜しや 書き残し詩は 手の雪か



どもー、ジンです。
本当は雪にかんする詩をかいていたんですけど
手違いできえまして。

……一瞬脳裏まっさらー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
白い 白い 白い

麗しきも艶めかしく
気高くも儚く
荘厳なれども傲慢で

追い払うがごとく
黙らせるがごとく
身を守るがごとく
風が吹く

ああ、僕の手は赤く、僅かに紅が滲む
ああ、僕の足、歩みをうばわれ
けれど頷いて踏み出す

汚されまいと、汚せまいと
貴女は微笑を浮かべるも
小さき先客が貴女の静寂を切り裂いていた

『白き貴婦人と僕』

本当はもっと長い詩でしたが、悔しいので短縮。
[PR]
by jin-109-mineyuki | 2009-12-22 22:39 | 閑人閑話図書館 | Comments(0)

ウェブ・ダイブ


冷たい光 冷たい感触
確かにある けれど その世界はただ冷たい

温かい場所探すも ある光に温かみはなく
彷徨う身は凍えるばかり
求めるモノは見つからず
見渡す目は休まる時を知らず

探す為の鍵はあるが
組み合わせるもそれに届かず
鍵を変えても見つからぬ
やっと掬い上げた答えが求めるモノならば
この目は漸く休めるものを

確かにある電子の海に
散らばる氷の鋭い事
吹きすさぶ氷嵐の痛々しい事
色なき血滲む事を知らぬのか
はたまたそれを知っての事か
刺された者は悲しみに、或いは、怒りに身を消費し
巻き込まれた者は戸惑い
ただ笑うは起こした者のみ

仄暗い水底の澱み
それを知らなければ心地よく生きれたものを
何故に阻害し、首を絞める
視界から外せば互いに苦しまずに渡れるものを
何故に無視せず、追い込もうとする

存在を否定するほど、そなたはそんなに偉いのか

我も器より言霊を発し
旅人達に思いを届けるも
それが誰かの氷となり氷嵐となるならば
咎人であろう

水面の白い光から30センチ離れ
それでも海に飛び込むのは
もはや病


*******************************

詩『ウェブ・ダイブ』
[PR]
by jin-109-mineyuki | 2009-12-02 14:24 | 閑人閑話図書館 | Comments(0)

よく考えたら何か月ぶり? (シオン、拳が唸る)

四周年目突入お遊び企画:ザ・もしも!
『ルイズさんがフーレイのPBM等のPCを呼び出した模様です』

注意
フーレイは『ゼロの使い魔』の本編を触り程度にしか読んでおりません。
つか、あるサイトでの二次作品が主で知識を変な偏りでつけています。
違うところはありますがとりあえずそこは無視の方向で海の如く広い心で
ごらんくだざい。

楽しんで書きますので、がんばって読んでください。
以上。

テイク2:シオンの場合 その3
※:脱走直後をチョイス。

「諸君!決闘だ!!」
そんな声が、広場に響く。金髪の少年は薔薇の造花を手に、シオンに笑いかけた。シオンははじめきょとん、とした顔で彼を見ていたが……次の瞬間、その瞳を研ぎ澄ました。
「……戦い…を、…知ら……ない、子供、が……な、に…を、言う…」
そのどこか鋭い眼光を見た生徒たち(少年含む)はとんでもない存在を敵に回した、とこの時瞬時に悟っていた。
―ただ一人、遅れてきたちょっとぽっちゃりした少年を除いて。

ちょっと前にさかのぼる
 シオンは使用人さんたちとご飯を食べることにした。はじめ、ルイズと一緒にご飯を食べていたものの(もちろんスープとパンだけという質素すぎるものだが)、妙に居心地が悪いのだ。
「……ルイズ様、俺、は…使用人、さん、たちと、食べる…」
「ど、どうして?」
ルイズが不思議そうに問うとシオンはあたりを指した。
「俺、は…君、と…違…う。俺、は…見た目、貴族、じゃ、ない…だろう?」
まぁ、マルコルヌのように彼を「使い魔の代わりに連れてきた平民」と思う生徒も多い。その為だろうか。何か言いたそうなルイズに、シオンは一つだけ礼をし、空になった皿をもって消えていった。

 シオンが食堂を出ると、偶然にもシエスタに出会った。そして、使用人たちがいる場所へと案内された。料理長マルトーをはじめとする彼らはシオンを歓迎してくれた。
「さぁさ、シオンさん!スープとパンだけでは足りないでしょう?」
「ありがとう」
シオンは一礼し、シチューを食べ始めた。施設では特に味のしない栄養剤を飲まされ、あまりおいしくもない栄養ブロック(カロ○ーメイトににている)を食べさせられてきたシオンにとって、ルイズから与えられたスープとパンだけでも「まとも」なご飯であり、感謝して食べていたのだが、それよりもこのシチューはおいしかった。一口食べただけで、なんか電撃が体中に走ったような感覚がした。その様子に、シエスタが心配する。
「ど、どうしたんですか??」
「こ、故郷…で、は…こ、んな…ものはとって、いなかった。
 これ…が、味…?これ…が、食……事?……おいしい、とは、このこと??」
小さな声でなにか呟くシオン。だが、マルトー達に聞こえたのは、「おいしい」というところだけだったようだ。
「そうか、よかった!まだあるぞ」
「よかったらこっちのムニエルも…」
と、まぁ、賑やかな食事となった。

「誰かに助けてもらったら、お礼を言う事よ!」
ルイズはシオンにそう教えた。シオンはこういうときに、だな、と思いシエスタたちに心から感謝し、礼を述べた。そして、そのままケーキを配るお手伝いをすることにした。
「なかなか似合うじゃない」
「……そう、か?」
ルイズに言われ、シオンはどことなく嬉しそうな顔をする。短期間ではあるが、ここでの経験がシオンの乏しかった表情を増やしていく。それが、ルイズには嬉しかった。影ながら見守っているコルベールも喜んでいるのは知らないが。そんなときである。シオンが香水の瓶を拾い、ギーシュ・ド・グラモンと対決する羽目になったのは。

「二股、いくない」
その一言が爆弾となったのはここだけの話。

で、時を戻す。
「……ぼ、僕はメイジだから、魔法を使う。いいね?」
「ああ。……俺、は、魔法、はできん。……この身が、武器、だ」
ギーシュはがたがた震えていた。目の前にはどう考えても勝てない敵がいる。あの目だけで彼は悟っていた。
―この男は、ただの平民ではない!
空気は凍りついていた。が、ギーシュのプライドがようやく薔薇の造花を動かし、3、4体のワルキューレを生みだす。
「い、行け!!」
彼の号令に、シオンも反応する。そして、それは風のように巻き起こる。誰もが…ルイズやシエスタでさえ魅入られた。
「見え、る」
シオンは無造作にワルキューレから剣を奪う。と、バランスを崩したそれを払いのけ、横から来たワルキューレにぶつける。手に握った剣を振るえば、的確に人間の急所を切りつける。泣き別れになったワルキューレと、ほんのりと輝くシオンのルーン。そして……それ以上に光る紫の瞳。
「ルイズ様…が、…言って、いた。二股、は、礼儀知らず…だ、と」
(そ、そんなこと教えてないわよ!!)
ルイズは顔を赤くして叫びたいのをぐっとこらえた。本当はマルトーだったりするんだがそれは彼から内緒にするように言われたのでこうなった、のである。
「詫び、ろ。…2人の、少女、に……。そうす……れば、ルイズ様、もおゆる、し、に、なる、だろう」
その淡々と告げられた言葉に、ギーシュはただただ頷き、土下座するしかなかった。

……が。

「ギーシュ、情けないな!こんな平民にやられるなんて!!」
空気を読んでいないマルコルヌが、声を張り上げる。見ていたものは皆、顔を青ざめさせた。彼はシオンの威圧的な何かに気づいていないのか?!
「よぉし、その根性…僕がただしてあげようじゃないか『ゼロ』のルイズ!」
ざわっ!!!
マルコルヌの言葉に、さらに周りがざわめいた。シオンの表情が、一気に険しくなったからだ。そして、起こるべくして……その鈍い打撃音は、おこった。

「見事に、歯が折れているわ……」
「…シオン、やりすぎよ!」
モンモランシーが倒れたマルコルヌの治療をする。『ゼロ』とマルコルヌがルイズを罵倒した。その瞬間、シオンが彼の顔面に透き通るような白い拳を叩きこんだのである。ルイズに叱られ、シオンはうなだれたまま正座していた。
「だが、ルイズ様。奴は…ルイズ様、を…罵っ…た。震え…ながら、戦っ、た、ギーシュ、ですら、貴方、を…『ゼロ』と言わなかった…のに。奴は、ギーシュ、も、嘲笑っ…た」
「だからって……」
モンモランシーが僅かに身を震わせる。マルコルヌを殴った時のシオンを思い出すと、鳥肌がたった。凍りついた紫の瞳に、『嫌悪』に彩られた白い美貌。その気になれば全てを『殺戮』しつくせるような存在が……。

(続く)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
すまん、マルコルヌ。君には痛い目を見てもらった。 ごめん。
ファンのみなさん、すみません。
ギーシュはまだ軍人の家の子なので殺気とかには反応しやすい、とさせたかったんです。

次はシオンの成長日記風味(?)。
[PR]
by jin-109-mineyuki | 2009-07-05 13:50 | 詩/俳句 | Comments(0)

最後だ! (フユノ、エンゲット、陸、舞上がれ!)


 鋭い蹴りが地面をえぐり、カマイタチが鬼械を襲う。そして炎が巻き起こりニードルがそれを裂く。4人のマイスターが狼の鬼械と激戦を繰り広げるその姿を、ディートたちは見守る。もし、彼女たちが死ねば自分たちも共に死ぬ。が、そんな事は考えなかった。
「僕らのオトメだもん。きっと勝ってくれる!」
ディートは両手を拳にしていい、咲乱とウィズムも頷く。
「ああ。そして学園長だって有能なオトメだ。あいつなんか倒してくれるさ!」
「そうなのら!あの4人がいれば大丈夫なのらっ!!」
周りから無人の鬼械が襲いかかるも、陸の鞭が唸って飛ばされる。ぬけたかと思ってもエンゲットの剣やフユノの拳、スロウスのロッドが薙ぎ払う。それぞれが連携して親玉と雑魚を攻撃していた。
(絶対に、負けないで……フユノちゃん)
ディートの思いは、ちらりと瞳を合わせた彼女に届いていた。フユノは一つ頷き、一気に狼との間を縮める。
「死にに来たか、小娘!」
「ちげぇよ!」
瞬間、彼女の掌からまっ白い光が毀れた。

お芝居SS『舞―乙HIME アナザー☆フェザー』
10:決着からのリ・スタート!!!

美力の高ぶりを覚えたラジェルシードはすぐさま回避を試みる。そして無人鬼械達に邪魔をするようにと命令信号を発信させる。が、それらは全く来ない。どうやら、度重なる攻撃で壊れたらしい。
(ちぃっ!)
内心舌打ちしつつも転がり、フユノの一撃を交わす。が、衝撃波がすぐに襲いかかった。
「ったく、しぶといなっ!」
陸の鞭が発するそれが執拗に彼を攻める。そして真上からスロウスがロッドを振り下ろす!本来ならばありえないだろう大きなへこみを生みだし、ショックで一瞬動きが止まる。
「今だ、エンゲット!!」
「もっちろんっ!」
チャンスを逃すはずがない。エンゲットはスロウスの声に応え剣を構える。美力を纏った剣を矛へと変え、音速を超える!
「って衝撃波でてるから!!」
陸のつっこみもおかまいなし!エンゲットの一撃が派手な音をたてて鬼械へと突き刺さる!
「くっ……ここまでか?!」
鬼械の破滅を悟ったラジェルシードはそのまま脱出ボタンに手をかけ……そのまま手を落とした。体へと跳ね返ったダメージが思いのほか大きく、気を失ったのだ。
「! 動きが止まった」
咲乱の声に、全員が動きを止める。鬼械には稲妻が走り、徐々に黒い靄を発しながら解けていく。やがて、音もなく鬼械は消え去りあとに気を失った1人の男だけが残された。
「……ドクター・ランタノイド。僕を誘拐した張本人だよ」
ディートの言葉に、全員が彼を見る。判断を仰いでいるのだ。
「こいつ、どうする? 始末したっていい」
「が、学園長?!」
スロウスの言葉に思わず陸が声を上げる。ディートもえっ、というような顔になる。
「王として立つ人間は、刑に関しても携わる。そして、こいつはお前の一生を狂わせた張本人だ。死刑にするのに値するぜ?」
フユノもまたポツリと口にし、ゆっくりとディートに歩み寄った。明らかに戸惑っている幼い主。咲乱も険しい表情でフユノを見ていた。しかしウィズムは穏やかな表情で1つ頷く。
「ディート君、君次第だよ。君には皇子として裁きを与える権限がある」
つまりは、自分もまた人の運命を左右する事ができる、ということ。ディートは事の重大さに気づき、息をのむ。
(確かに、僕の人生を狂わせたヒト。でも……そう簡単に殺しちゃっていいわけがない)
顔を上げる。そして、オトメとなったフユノを見る。
「……パトスさんに、連絡を取って」
「えっ? ぱ、パトスって……アスワド最高顧問じゃねぇか……」
「うん。僕を保護してくれた人だよ。その人に……ドクター・ランタノイドを預けようと思う」
ディートの一言に、オトメたちは頷き、フユノはパトスが来ているか探しに出かけた。その背中を見つめ、ウィズムと咲乱はそれぞれディートの頭を撫でたり肩に手を置いたりするのだった。
「……なかなかの決断だと、俺は思うよ」
咲乱はそういい、瞳を細める。ウィズムもまた頷きながら微笑む。
「黒科学については黒科学の世界がある。彼らの法に基づいた方がいいのかもしれないのら」

 一息付いていたパトスたちアスワドとクルーエ、ギーエルたち警察はふと、何かが飛んでくるのを見つける。
「……あれは…マイスターか?」
パトスの言葉にギーエルが顔を上げる。彼女とクルーエにとっては見覚えのある顔だった。そう、あの時であったコーラルの子だ。
「なっ、お前……マイスターになったなぁ~ん?!」
「おうっ! ディート・マシロイ・ヴィントヴルーム殿下のオトメになったんだ。で、殿下からパトスさん…いや、アスワド最高顧問パトス・ピースリング・ソフィ様に伝言を届けに参りました」
フユノは少し緊張した面持ちでパトスに向きなおり、跪く。パトスは白衣を正し、静かに言葉を待った。
「…我々が捕えましたシュヴァルツ頭領、ラジェルシード・ランタノイドの身柄を貴殿に預ける、との事です。処分は黒科学の法に基づき与えて下さい」
「……わかった。報告ありがとう…マイスター・アトツキ」
フユノは少しだけ頬を赤くした。が、すぐにきり、とした顔で一礼した。クルーエはそんな新しいマイスターの姿に優しい顔になる。
「新しい時代の始まりかな?」
そういいながら、彼女は飛び立つ新米マイスターの背中を眩しそうに見つめていた。

 首謀者たちは確保され、再びガルデローベに平穏が訪れた……ように思えた。が……、学園長の前には新たなマイスターが3人とヴィントの皇子、ヤマト連合国の皇太子、グラウゼル・ガルサの国王がいる。
「コーラルでマイスターになるなんて何年ぶりか?
 今回の場合は五柱ばらばらだったし、教師たちを足してもマイスターは足りなかった
わけだし、結果オーライなのだけど……」
「もちろん、このままコーラルオトメとして勉強に励んでもらわないとなぁ?」
フィクロルクが眼鏡を正してフユノ、エンゲット、陸を見る。
「んー……ここで勉強続行のディートや近くのアカデミーに通っている咲乱様は別に大丈夫だけれども……」
フユノが言っているのはオトメのありかた。普段、オトメは主の秘書的な役割も持っているのだ。が、それについてはウィズムが口を開く。
「一度エンゲットちゃんを連れて国にいくのら。で、戴冠式とマイスター任命式を行って、終わったらエンゲットちゃんをガルデローベに戻すのら。きっちりお勉強して、立派なマイスターになって、グラウゼル・ガルサへ戻ってきてほしいのら~」
「うん。あたしちゃん、ウィズム様の為にがんばるよっ!」
エンゲットがやる気満々な笑顔で答える傍ら、咲乱が少し考える。彼は皇太子の身分。父王の許しもなくマイスターを持ってしまっていいのだろうか、と。しかしその点に関しては陸がすっ、と何かを手渡す。
「ん? 何これ?」
「先ほど学園長がヤマト連合国国王陛下へと連絡をとりましたところ、特例として私のことを認めて下さいました。ご安心ください」
そういい、彼女は咲乱の父親からの伝言を渡す。それを読んだ咲乱は表情を険しくした。そして、ディートはフユノと向かい合っていた。
「……ごめんね。僕のせいでガルデローベをめちゃくちゃにしちゃって…」
「そんなことないよ」
フユノはそういい、ディートをぎゅっ、と抱き締める。そして頬を寄せて笑いかける。
「それよりも、もう…無茶はしないでくれよ、殿下」
「うん。僕、フユノちゃんを頼りにするよぉ」
幼い皇子と幼いマイスターの微笑ましい光景に、2人は優しく微笑んでいた。

(終)
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

あとがき

 よ、ようやく完成つかぐだぐだ・・・・(土下座)。ごめんなさい、みなさん。でも、最後までかきあげることができました。まぁ、これに関しての感想とかあったらどこでもいいので書き込んでください。

自己満足で始めた企画だけど、やりきれてよかったです。

そいじゃ、また。 フーレイ
[PR]
by jin-109-mineyuki | 2009-04-21 20:49 | 閑人閑話図書館 | Comments(0)

時々やります (フーレイ、ぼちぼち……)

四周年目突入お遊び企画:ザ・もしも!
『ルイズさんがフーレイのPBM等のPCを呼び出した模様です』

注意
フーレイは『ゼロの使い魔』の本編を触り程度にしか読んでおりません。
つか、あるサイトでの二次作品が主で知識を変な偏りでつけています。
違うところはありますがとりあえずそこは無視の方向で海の如く広い心で
ごらんくだざい。

楽しんで書きますので、がんばって読んでください。
以上。

テイク2:シオンの場合 その2
※:脱走直後をチョイス。

シオンは、少しかわった青年だった。
ルイズに着替えを手伝え、と言われた時も不思議そうに首をかしげており、食事の際もスプーンの使い方がひどくぎこちなかった。
「もしかしたら、あまりいい環境で育てられなかったのかもしれない」
と、コルベールが言っていたのでルイズは少しずついろんな一般常識を教えた。すると、シオンはすぐにそれを覚え、2時間で一般的な事は覚え、できるようになった。

そして、今。彼は洗濯の仕方をメイドに教えてもらっているところだった。
「シオンさんったら」
シエスタは顔に泡をつけたシオンをみてくすくす笑いながらそういい、泡をぬぐう。シオンはぎこちなく礼を述べると彼女も瞳を細める。
「洗濯は…加減が、難しい…」
「そうですね…あ、シオンさん!そのキャミソールはもっと優しく洗って下さい!」
「むぅ……」
おおむね、こんな感じで洗濯をしていた。

 授業が始まると、シオンは興味深そうにあたりを見渡し、瞳をキラキラ輝かせる。その様子をちらちらと見るルイズの口元はそれに綻んでいた。
「ミス・ヴァリエールはかわった使い魔を召還しましたね」
教師の言葉にちょっとぽっちゃりした男子生徒があからさまに笑い声を上げる。
「召喚出来なかったからって、そこらへんの平民を連れてくるなよ!」
その言葉も気にならないルイズだったが、シオンはすっ、と手を挙げる。
「……なんでしょう、ミスタ……」
「シオン、だ」
教師が言葉に詰まり、シオンは名乗る。そしてどこか不思議そうな眼をあたりにむけた。
「確か……に、ヒト、は、俺……だけ、だ。が、……これ、ま、で……も、ヒト、が、召喚……された、ケー…ス、は、ない……のか?」
シオンの問いに、教師は思わず息をのんだ。はやし立てた男子生徒が思わず息をのむ。彼の持つ美貌は人間の域を超えている、と言っても過言ではない。それに気が付き、言葉が凍りつく。
「ええ。……使い魔はこの世界のどこかから召喚されますが前例がないのです」
教師の記憶では、そうだった。シオンはふむ、と頷くと
「…なら、ヒト、が、呼び出され…ても、不思議、では、なかった。今……まで、出なかっ…た、だけ、だろう?」
と囀る。この堂々とした態度にはルイズ含め全員が、きょとん、となってしまった。
「俺は、死にかけ…て、いた。そこ、をどうやら…呼び出され……たらしい。それ、だけだ。変って、いるが、役目、は……果たそう」
シオンの落ち着いた言葉に、全員が静まり返っていた。
(な、何なのよコイツ!)
驚いたのはルイズだ。平民がこんなふうに……堂々と物が言えるはずがない。が、シオンは普通の平民ではない気がする。しばらく様子を見ていると教師は気を取り直して授業を再開した。
 今日の授業は錬金だった。土を得意とする女性教師ならではだろう。その説明を聞きながらルイズはちらり、とシオンを見る。彼は何事もなかったかのように授業に聞き入り、目を輝かせる。なぜだろう、それを見ていると彼の方が年上の筈なのに「大きな弟」を抱えたような気分になった。
「ミス・ヴァリエール! あなたに錬金をしてもらいましょう」
「えっ?!」
突然の事に、ルイズはきょとんとなってしまった。同時に俄かにだが騒がしくなる生徒たち。どうしてそうなるのかシオンには分からなかったが、主であるルイズはよそ見をしていたからか、と思い……同時に「シオンが召喚できたんだもの……」と、ちょっとは魔法を成功させる自信があった。
「はっ、はいっ!」
彼女は意を決して『錬金』を施行した。

(しばらくおまちください)

「……」(手をぽむ)
己の主が『ゼロ』と貶される理由を理解したシオンは惨憺たる状態となった教室を掃除していた。箒の使い方は朝、シエスタに習っている。
「……見たでしょ?」
「爆発……した、な」
しょぼくれるルイズの言葉に、シオンが頷く。そして、彼は手を止めないまま口を開いた。
「失敗…では、ない」
「どこをどう見たらそう言えるのよ!どうみたって失敗じゃない!」
思わず声を荒げるルイズ。彼女の脳裏には今し方の爆発や今までの失敗がよみがえっている。その度に笑われ、どんなに悔しい思いをしたのか……シオンには分かるはずもない。そう思いながら背の高い使い魔を見上げる。
「……肌で、感じる。失敗して……いる、の……ならば、エネルギー……は、発生、しない」
シオンは、ぽつり、とそう言う。そして手を止め、ルイズと瞳を合わせた。
「何が…わかるのよ。シオン、貴方は魔法の勉強、したことないでしょう?」
「俺は…ここに来る、前。兵士……だった。仲間…の、中に、は、魔法使い…も、いる。そいつの、側で、なん、ども戦えば……覚える」
シオンの言葉に、ルイズは息をのむ。その言葉に偽りはない、と本能的な何かでわかった。そのまま黙って言葉を待った。
「俺…は、人間、じゃない。でも……せめて、心は、欲しい。
 ルイズ様…は、魔法、が、上手、になりたい……」
「えっ?」
シオンの言葉に、ルイズの目が点になる。人間じゃない、ならば、一体何なのだ。それに、「せめて心は」という言葉も気がかりである。
「ルイズ様……一緒に、進もう」
シオンはそう言って、手を差し伸べる。
(心なんて……もう持ってるじゃない)
ルイズは腑に落ちない何かを覚えながらも……でも、なんか嬉しくて、その手を取る。
「だ、大丈夫よ。今度こそ成功させればいいんだもの。でもせっかくなんだし、あんたの手、とってあげるわっ」
少し赤くなるルイズ。それに小さく微笑みながら、シオンは小さく頷いた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なんか、ネタ続きそう。次回は決闘シーン。
あ、ちなみにマリコルヌのフルネームは何だっけ?(汗)
[PR]
by jin-109-mineyuki | 2009-03-17 15:15 | 閑人閑話図書館 | Comments(0)