ある野良魔導士の書斎

fureinet.exblog.jp
ブログトップ

良く考えたらレベルを落としてプレイで死に掛けたわ(冒険者、21ターンの死闘の直後にまたバトル)


冒険者の宿【水繰の剣亭】:14
遺跡の花と水鳥族の嘆願

 いつものように依頼をこなす【六珠】メンバー。今日も依頼を終えて戻るや否や宿のカウンターを占拠し、食事を取り始める。…が、白い猫のパールは「食欲がない」とか言って自室へ戻っていった。
「……大丈夫かな」
心配になるアンバーに、オニキスはどうでしょうねぇ、と肩をすくめる。
「相当疲れているみたいですからねぇ」
その言葉に親父が不思議そうに首を傾げる。この6人の中では一番元気で大食漢であるパールが食事も取らず自室に戻るというのはよっぽどの事である。
「本当にどうしたんだ、パールは?」
「それが依頼の帰りからあんな調子なんだよ」
サードニクスも心配そうに階段を見つめ…心配になって後を追う。ジャスパーとクインベリルは顔を見合わせた。
「兎に角、大変なことになったわね」
「元々パールは闇の眷属だから丈夫といえば丈夫なはずなのに…」
「ま、それでも風邪を引くことはあるってことだろうな」
親父はあとから暖かい猫用ミルクの粥でも作ってやろう、と呟いた。その間にも5人分のご飯を用意してくれる。
「後から俺もお見舞いに行くよ。相当疲れてるみたいだし……」
フライマンバがそういいながら小さく頷いた。

 しばらくして、一行は男性陣の部屋に集まった。力なく横たわるパールにサードニクスがミルク粥を食べさせる。フライマンバがふわふわとやってきてパールに治療を施し、その様子を見つつアンバーは口を開いた。
「たしかフィロンラの花を探しに行ったときはなんともなかったよな?」
「ええ。洞窟内でいっぱい暴れていましたよ。ジグにもじゃれついていましたし」
オニキスが思い出しながら答え、サードニクスが頷く。
「蔦をつかって降りたり、へんなガラスの器に入った花を取り出したり、変な虫と戦ったり。大変だったね」
「あれはどう考えても盗難者対策ね。請ったことしてくれるじゃない」
ジャスパーは小さく溜息をついてパールを撫で、クインベリルは少しだけ首を傾げる。考えるものの、思い当たる節はない。
「だよねぇ。…依頼人さんの弟くん、助かるといいねぇ」
「そうだな。そういいながらあいつは鳥ササミのジャーキーを一人で平らげたな…」
アンバーはそれを思い出しちょっと機嫌を悪くするも、オニキスは別の事を思い出していた。彼は眼鏡を正す。
「水鳥族たちと会った時も、元気でしたね」
「あの事件はある意味人間のエゴが絡んでいたね」
サードニクスの言葉に、ジャスパーはそうね、と相槌を打った。彼女はあざみ村の宿でとある霊と出会い、事件解決のヒントを手にしたのである。
(…それにしても…悪魔と手を結んでしまうなんて…)
それほどまでに王妃は愛するわが子の死を悲しみ、人間を酷く怨んだのだ。それを思うとジャスパーの胸は締め付けられる。
「ソロスさんは我々を信じてくれた。だから情報をくれたんだろうな」
フライマンバがジャスパーの傍に舞い降り、落ち着かせるように羽根で撫でる。パールは顔を上げ、サードニクスに支えられつつ顔を上げた。
「黒魔術を使う人間との戦いは2度目だったかな。まったく馬鹿な事を考えるわよね」
「人間ってそんなもんさ。ま、俺たち魔族の下っ端に比べて拙いけれど」
パールが溜息混じりにそういいながら冷めたミルク粥を口にする。その言葉を聴きつつアンバーはふん、と鼻を鳴らした。
「久々になんか血が滾ったぜ。サリムの野郎がやった所業とかよ…。それに、あのリヒタさまと王子の再会を見ていたら…俄然やる気も出るもんだ」
「元来水鳥族たちは温厚だったとのこと。今度で会うときは精霊術などについて語り合えるだろうか…?」
オニキスの言葉に、ジャスパーは出来るといいんだけれども、と肩を竦める。その横でクインベリルはすこし疲れたような顔で呟く。
「でも、あの戦いは本当にぎりぎりだったね。リヒタ様や龍鬼王子の助力がなかったら確実に死んでたもん」
「俺もそう思う。あの矛がめちゃくちゃ痛い」
アンバーが頷いているとサードニクスが背を向ける。少年は外の空気を吸ってくる、というとそのまま部屋を後にする。
(サードニクスも元気がないですね…。もしかして…)
オニキスはその背中をしばらく見つめ、心配そうに見つめていた。

 宿を出たサードニクスは一人夜空を見上げていた。脳裏にはあの遺跡で見た奇妙な装置やガラスの容器が浮かんでいる。
「……何故だろう? 僕、あれを見た事がある気がする…」
そして、ふと水鳥族の王子を思い出した。あの王子は長い年月を超えて漸く母親の元へ戻ることが出来た。それ嬉しいのだが、母親を知らないサードニクスには羨ましいことだった。
(……僕のお母さんは…何処にいるんだろう…)
考えながら外を見つめていると、誰かが宿を見ているような気がした。が、その影は直ぐに見えなくなった。とりあえず、気のせいだ、と思ったが何と無く嫌な予感がした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回遊んだシナリオ(敬称略)
遺跡に咲く花(倉貫)
水鳥族の森(みけばと)

遅くなってすみませんー(汗)。
因みにタイトルですが「水鳥族の森」をやっているときの出来事です。対蓮・翔・水鳥兵二羽(+悪霊×3)で手惑い、ようやく終ったかと思えば魔族と蓮が…っ!
マジでリヒタさまに感謝しております。
とりあえずちょいとずつでもサードニクスたちの事を書いてくのでよろしく。
[PR]
by jin-109-mineyuki | 2008-02-09 23:15 | 冒険者の宿【水繰の剣亭】 | Comments(0)