ある野良魔導士の書斎

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所で、そういえばレベルアップのペース早くねぇ?(冒険者、新年早々がんばる)


冒険者の宿【水繰の剣亭】:10
先人の技と要港都市

 六珠メンバーは、リューンではなくベルサレッジのある宿で食事を取っていた。新年早々彼らは別の場所で仕事をしていたのである。
「年末は親父さんの警護で過ごしたようなもんだな」
エールに口をつけながらアンバーは呟く。それに苦笑しつつもオニキスは小さく微笑みつつピザを口にする。
「しかし、アルグスさんと出会えたのは幸運です。新しいスキルを学ぶことが出来ましたからね」
それには他のメンバーも嬉しそうに頷いている。サードニクスはジンジャーエールを飲み干すと辺りをちょっと見渡した。
「でも、ここにも個性的なスキルがあるよね。いつかは買ってみようよ」
「今はちょっとお金が厳しいから、まずは依頼をこなしましょ?」
ジャスパーは苦笑を浮かべつつ焼き魚にがっつくパールを見る。
「そうだな。【水繰の剣亭】の親父よりこっちの親父のほうが怖そうだけど、面倒見はいいからな」
物言う白猫に若干驚きつつも親父はわしゃわしゃと頭を撫でてやる。それにみんなが笑っている横で、クインベリルはほぅ、と小さく溜息を吐きつつ微笑む。
「はぁ、アルグスさんってかっこいいですわぁ~♪ここの宿の親父さんも素敵だし、ザイロさんも素敵~♪」
「いや、そう言ってもらえるのは嬉しいが…照れるな」
そういい笑う親父の顔は満更でもないらしい。そういいつつ親父はアンバーのカップにエールを注ぐ。礼の延べ、冷たいそれを飲むと彼はふむ、と苦笑する。
「まー、立て続けに白い狐探しにも行ってきたけれど…眠り薬飲ませるのに手間取ったな」
アンバーの言葉にそうですね、とオニキスたちも頷く。
「そしてリスクブレイカーにも会うとは。それだけその狐は大切だったようですねぇ」
彼らは狐を捕獲した直後、リスクブレイカーと戦闘している。その時の事を思い出し、サードニクスはふう、と疲れたような顔をする。
「多分、行動を見ていたんじゃないかな。タイミング良過ぎだよぉ」
その言葉には全員が納得している。が、親父は当たり前だろ、と相槌を打った。
「まぁ、お前たちの行動が見えていたのかもしれないな。それでもちゃんと依頼をこなしてんだ。お前たちのほうに分があったんだろう」
「けれど、少しきつかったわ。パールは案の定重傷だったし、怪我をしてなかったのは私とサードニクスだけだったのよ」
ジャスパーは親父からワインを貰いつつ肩をすくめ、その時の事を思い出す。3人のうち魔術師だろう相手の技でスキルがつかえなかったのは痛いのだ。
「あと、相手の使った蟲術がヒットしていたら確実に俺たちは死んでたな」
「手厳しかったわ、本当に…」
パールとクインベリルは顔を見合わせて苦笑し、その様子にアンバーもそうだな、と相槌を打ちつつ辺りを見渡した。他の冒険者たちが、気づくと挨拶してくれる。ちょっとは慣れてきたのかもしれない。
「もう一つほど依頼をしていきますか?それとも一度リューンに戻りますか?」
オニキスの問いにアンバーはそうだな、と少し考える。その横からジャスパーはにこり、と小さく微笑む。
「リーダー、真面目な話ですが……そろそろ特殊な武器を持ってもいいと思います」
「特殊な武器? ちょっとそれは気になるなぁ」
「俺も欲しい…つか、俺…元の姿に戻りてぇっ!!」
サードニクスも興味があるらしく、目を輝かせる。その横でパールが意気込むがそれ以前の問題に若干身悶える。
「私の武器は歌だから別の楽器が欲しいですわ」
トランペットだったら歌えませんし、と小さく溜息混じりに言う。
「リーダーは衝動買いでグレイブ持っていますからねぇ」
オニキスの言葉に全員のジト目。アンバーは顔を強張らせつつ苦笑した。
「お、おう…そうだな…そろそろだよなぁ…」
(続く)
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今回遊んだシナリオ(敬称略)
亡き者の伝え(飛魚)
要港都市 ベルサレッジ(あんもないと)

早いもので全員レベル4に到達。『妖刀 紫苑』(作:匿名希望の入沢)が出来るレベルですよ。まぁ、リプレイの関係上このパーティーではしませんが)。
…てなわけで11はお買い物です。
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by jin-109-mineyuki | 2008-01-05 21:12 | 冒険者の宿【水繰の剣亭】 | Comments(0)