ある野良魔導士の書斎

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ニルギンのプライベートテイルです(フーレイ、第一弾なのに0.25話)


0.25:世捨て人、六人のセイレーンを授かり、育てること

 それは、昔の事だった。
 あるエルフの重騎士は戦いに疲れ、一人で世を離れて暮す事にした。
 しかし、何故だろう?
 彼の元に、1人の赤ん坊が流れ着いてきた。
 青い髪、青い瞳、青い石。
 セイレーンの赤ん坊だった。
 彼はこれも運命、とその赤ん坊を拾い上げ育てる事にした。

 それから一年がたった。
 彼が出かけると聞きなれた声を聞いた。
 また、セイレーンの赤ん坊だった。
 これも運命、とまた拾い上げ、育てる事にした。

 一年ごとに、赤ん坊は増えて行った。
 それは皆、セイレーンの男の子だった。
 気が付いたとき、男の家には六人のセイレーンが住んでいた。
 これも運命だ、とエルフは頷き、大切に息子たちを育てていった。

 セイレーンの息子たちはすくすくと育っていく。
 ある者は力に優れ、ある者は知恵に優れた。
 ある者はすばしっこく、ある者は心優しかった。
 ある者は愛嬌がよく、ある者は生真面目だった。
 個性豊かに育った息子たちを見て、エルフは心から喜んだ。

 しかし、歳を重ねるごとに、男は不安に陥った。
 息子たちは世間を知らないまま育っている。
 はたして、是は幸せなことだろうか?
 世間には、教えたくないような事も溢れている。
 けれど、本当にこれが『幸せ』なのだろうか?
 気が付いたとき、彼は病に犯されていた。

 時が経ち、エルフの元重騎士は永遠の眠りについた。
 息子たちは三日三晩泣き明かし、家の近くに墓を作った。
 そして、一人、また一人とグリモアに誓いを立てて旅立った。
 ただ一人、迷う者を残して。


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とりあえず、ニルギンの養父、ジークの物語。
…彼も彼なりに悩んでいたのでした。

ちなみに本日冒険に旅立ちました。らんじぇりー泥棒を退治しに。
帰宅は20日前後…。
そして、その次はおそらく巨大鰹狩りです(汗)。
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by jin-109-mineyuki | 2006-09-13 14:44 | 無限銀雨図書館 | Trackback | Comments(0)
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