ある野良魔導士の書斎

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過去に参加した村で、閃いてみた (ジン、こんなRPどうよ?)

ども、瓜科国(など)ではジンと名乗っているフーレイです。

今年2月に参加したゆるガチ村で乗せた物語をブログに修正してあげます。
前のブログは使い辛かった為、こっちに移しました。

元村の方から許可を貰い、修正したうえでアップしています。
気晴らしに楽しんでいただけたら幸いです。


『ある剣の物語 この村が滅んだ理由(わけ)』 
(著:ヴァルター)

※瓜科国429村の【村長兼作家ヴァルター】です

 それは節分のある夜の事だった。いつものように散歩をしていたド近眼 ディーターは村の外れで奇妙な物体を見つけた。
「一体これは何だろう?」
そう思って絡まった蔦を払い、苔を削ると……現れたのは一本の剣だった。

 それは自分の身の丈もあり、とても使えそうもなかった。しかし、よく見れば見るほど、それは何者かが振った痕が見えるのだった。ディーターは興味を持ってそれをよく磨いてみた。磨けば磨くほど、その剣は美しくなった。確かに武骨で振うには重すぎるであろう。しかし、飾るには実にいいものだった。売れれば酒代には困らないだろう。ディーターは熱心にそれを磨き続けた。

 ある日の事、いつものように剣を磨きに行くと…先に来ているものがいた。それはパメラだった。彼女は剣に手を置くとディーターの方を向かずに呟いた。
「貴方が手入れをしてくれたの?」
「ああ。引っこ抜いて売れば高くつくと思ってね」
「そんな罰あたりな事をしないで」
パメラはきっ、と鋭い目でそういい、ディーターはその冷たい目にたじろいだ。
「この剣は村の守りなのよ」
「じゃあ、なんで苔だらけになるまで放っておいたんだ?守りならば毎日磨くだろ?」
ディーターの疑問はもっともだったが、パメラはバツが悪そうにつぶやいた。
「教会が来てから、神父様と一緒にこれを隠していたらしいからね……」

 パメラとディーターがジムゾンの処へ行くと剣の事を話した。ジムゾンは小さく頷いて二人に剣の事を話した。
「遠い昔の事です。このあたりは嘗て争いが多く、人狼もうろついていたようです。それでいつの間にか剣を信仰する宗教が広まって居たのです。しかし…」
時が経ち、平和になるにつれ剣信仰は廃れ、今の宗教を信仰するものが多くなったという。そして、剣は放っておかれ、あのような状態になった……と。
「しかし、ディーター。貴方が剣を見つけ磨いたのも何かの縁。剣守をよろしくお願いします。パメラも気付いたようですし…貴方も」
ジムゾンに言われ、ディーターとパメラは剣の守り人をする事にした。

 村長は二人から話を聞き、剣の元へ向かった。そして書斎で古書をひも解き、その礼儀に則って剣に礼をささげた。二人もそれに倣う。
「しかし…そんなに忘れ去られていた剣なのにさびひとつない……実に不思議なことだ」
村長の言葉にディーターとパメラも同じことを思った。鉄(クロガネ)でできているであろうその剣には錆は一つもない。嘗て誰かが振ったであろう跡はあるのにもかかわらず。ディーターが手入れをしてからは、剣は銀鈍色の輝きを見せ、いや、更に強い存在感を放っていた。
「何かの力があるのかもしれねぇな……」
ディーターがマジマジとみつつ呟いた。

 それからというもの、ディーターとパメラは交代で剣を磨き、村の人間達は剣にも祈りをささげた。祭りの時にはそこの広場で祭りを行った。子供達は剣の周りで遊び、人々の暮らしの中心にその剣があった。
「それにしてもよ」
不意に、ディーターが口を開く。パメラが首をかしげていると、彼はこう言った。
「この剣……誰が作ったんだろうな」

 そんなある日の事だった。変な音で目を覚ましたディーターとパメラは音のする方へと向かった。明るい満月が出る、寒い冬の事だった。
「なんか、あっちの方から音がするぜ?」
「行ってみましょう。剣の方角よ」
二人が走っていくと、そこにあるはずの剣がなかった。既に音も止み、後に残ったのは引きずったであろう、剣の後がほんの少しだった。
「お、おい!あの大きな剣が……」
「なんてことなの!どうやってあれを引き抜いたというの?!」
二人は急いで村長と長老、ジムゾンにこの事を話し、村の男達総出で周辺を探したものの、剣は見つからなかった。

……そして、それから1年後。

幾人かの村人に変化が見られ、お化け騒動が幕を開けたのだった。

 剣が無くなってしばらくたち、お化け達の噂が村中に広がった。ディーターは剣が無くなった後も広場の手入れをしていたが、その噂を聞いて何故か胸の奥から嫌な予感が絶えなかった。

 数日後、お化け騒動が起こり、ディーターもお化け探しに加わった。しかし、「お化け」と疑わしい人を島流しにしても神隠しは終わらない。
(あの剣が無くなったからだろうか)
島流しにされる晩、ディーターは剣の無くなった広場が見えなくなるまで見つめていた。

 ディーターの危惧通り、おばけは剣が無くなったから、やってきたのだった。今までその剣が結界を張っていた為、お化けは村に入る事ができなかった。しかし、何者かによって剣がなくなると、おばけたちは村の人間になり済まし、少しずつ乗っ取りを図っていった。

そして7日後。村はおばけのものとなってしまった。
 
 村は闇に覆われ、おばけたちは一斉に躍り出た。今まで村人の恰好をしていたが、もう抵抗できるものはいないのだ。
「邪魔な剣が無くなって、村も我々の物だ!」
「人間たちを皆神隠しにしてしまおう!」
「さあ、次はどの村を襲うかなぁ!」
おばけたちは村中の人間たちを隠してしまうと、人間に姿を変え、別の村へと消えていった。

 後に残されたのは、ゴーストタウンと化したこの村だった。島流しにあった村人たちも、その村には戻る事はなかった。ディーターを含め彼らもまた、『そっち』の世界の住人になってしまった。
(あの剣は、一体だれが抜いたんだろう?
 あの剣は、一体どこに消えたんだろう?)
異世界の闇の中、ディーターは1人考え続けた。

(終)

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


許可をくれた皆様に感謝します。

まぁ、議事を読みつつ感じ取ってくれると幸甚でございます。






 えーっと、瓜科国でやっていたとき、墓下で思いついたものをSSにしておりました。
4dに吊られ、墓下にいて、地上で見たことをぼんやりと。

主人公となったデューター君。
実はランダムで選んだら偶然彼にヒットし、そこからすらすら書けました。
村勝利だったらまたエンディングは変わっていたと思います。

村の人々と協力し合い、お化けをみんな追い出して……。

まぁ、どんな村だったからは瓜科国でご覧下さい。
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by jin-109-mineyuki | 2010-11-22 10:37 | 人狼BBS関連 | Comments(0)