ある野良魔導士の書斎

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燃え上がれ、燃え上がれ、燃え上がれ冒険者ーっ♪ (プネウマ、どっから突っ込もうか悩む)


 南の洞窟には相変わらずヒゲがターンA!なイカすおっさん……ことカーターがいた。
「カーターさん、よく無事で!」
ハッカが言うと、カーターも笑顔で答えてくれたが、少し疲れているようにも見える。
「いやぁ、この街にきてから狭いところに閉じ込められたり隠れたりばっかりじゃ。
 本当にまいったよ」
「まったくだな。俺もここまできて酒の一つにもありつけやしねぇ……」
「俺なんか恋人に極北茶飲まされました」
バムとカモミールも苦笑しあい、三人は笑い声を上げる。が、プネウマはため息一つ三人の頭をべしべしとはたいていく。それが効いたのか、暫くの間三人ともその場にしゃがみ込んでいた。
「「「……っー!!」」」
「馬鹿なこと言い合ってんじゃないの。それよりもカーター。ここから逃げるわよ。いつ騎士団がくるか…」
その言葉にカーターは表情を曇らせる。話によると持ち込んだ資料の整理が出来ていないので手伝ってほしい……とのことだ。

カードワースシナリオ『眠れる狂気』(作:a-system)より
『俺らと奴と狂気の使者』:8(著:天空 仁)

「そういうことなら、やってしまいましょ。さっさとやって逃げればいいのよ」
ベイジルの言葉に頷き、一行は洞窟の中へと入り込んだ。中にはたくさんの資料があり、それらはロラントのアジトからもってきたという。
「『強化ロック』ってかいてあって、ぜんぜん開かなかったドアがあったの、覚えてない?あの奥にあったのよ」
「いやぁ、あけるのに一ヶ月かかってな、大変じゃったよ。バムには断られるしのぉ」
そのどこか責めるような目に、バムの表情がこわばる。こうして、全員で資料整理が始まるのだった。

一方その頃。
倒され、地にはいつくばっていたフィータスは血にぬれたまま必死になっていた。ぐはっ、と血を吐きつつも、必死にバロンへと祈りをささげていた。
「まだ運命は終わっていないぞ、俺の運命は……」
彼は瞳を一度閉ざし、口元の血を拭わぬまま、喉が張り裂けんばかりに叫ぶ。
「バロン様、いかなる代償をも払います!!私に愚者を永遠に虐げる完全な力を与えて下さい……っ」
そして、どさ、とその身を完全に冷たい土へと伏せる。と、同時に…脳の奥でこんな声が聞こえてくるのであった。

-汝の望み、しかと受け止めた。……ぐっさ

「違います。私はフィータスです」
彼は、何故か信仰対象からもコメディアンに間違えられたのだった。そして、同時に……不思議なほど熱く、快楽ともいえる力が流れ込んでくるのを感じた。
『破壊しつくせ』という言葉とともに。

「……ねぇ、今……なにか音がしなかった?」
不意にプネウマが問う。
「もしかしたら、先ほど柄にも無いことを言ったーとか言ってめちゃくちゃ赤面していたベイジルが今こけてそれで荷崩れとかおきたんでしょかねぇ」
小さな声でカモミールが答え、そろりと振り返るとベイジルが平静を装って資料整理をしている。どうやら違うらしい。
「あれ?この宝箱は?」
「ディック=ロラントのアジトにあったものじゃよ。とりあえず持ってきた」
ハッカの問いにカーターが楽しげに答える。中身は杖らしい。とりあえずもらってみたら、人外の杖だった。
「……また、人外シリーズだな」
バムの呟きに、全員頷いた。プネウマも呆れたように呟く。
「……その内呪われるわよ」
「そう易々と呪われてたまりますか」
内心でリューン侵略のためですもの、と付け加えつつマルパッチョが答え、その間にカモミールが再びメルーナーを呼び出し、怪我を負ったミントとジンジャーの治療をする。まだ喋ることが出来ないミントは不服そうな顔で作業をしていた。その途中、一つのファイルを引っ張りだす。それを開いたベイジルがため息を漏らす。
「……スメルバ帝国……リューンの南にある都市国家。食糧危機であるはずなのに、殺戮兵器を輸入していたなんて」
馬鹿ね、といいながら鼻で笑う彼女にハッカがげんなりとなる。
「でもさ。あんな化け物機械がスメルバに輸入されたら普通の兵士はひとたまりもないぞ?」
「あそこは昔から評判がよくないな。……場合によってはリューンへそれで侵攻する事だって考えられる」
横にいたバムもまた眉をひそめるものの、プネウマとベイジルはため息を漏らす。
「だったら今度はリューンにヘイトマシーンを売りつけるでしょうね」
「奴らにとってはただのビジネスチャンスでしかない。そんなことまでするのがGFなのね」
顔を見合わせていやだわ、とため息を漏らす二人に一同は
『この二人、母娘じゃねーだろーなー』
とか思ってしまったとかなんとか。気を取り直してジンジャーが書類を捜すと、今度は『ヘリオン計画』というのを見つけた。が、内容はまったくわからない……。
「仮死状態の人間を完全復活……なんかおどろおどろしいような」
ジンジャーが眉をひそめていると、プネウマがそれを取り上げる。
「それは結構重要なファイルだから、もって行くわよ。錬金術の知識がないと解読は……」
と、彼女がそこまで行った時。どこかでなんか奇妙な声がした。
「……何の音?」
漸く喋られるようになったミントが首を傾げるも、誰もわからず首をひねる。仕方なく彼女はそばにあったファイルを手にしていた。
「帳簿はどうするんです、カーターさん?」
「そこらへんは特に重要だから持っていくぞ。GFの内部情報が入っておるからのぅ」
そういい、カーターさんはてきぱきとファイルを整理する。プネウマ曰く取引材料になるかもしれない、ということだ。
「……おい。あんなのが密輸かよ」
ジンジャーは別の資料も手にしていた。そこにはヘイトマシーンの密輸についての情報が書いてあり、表情を曇らせた。
「資料はこれぐらいかのぉ」
そうこうしているうちに、カーターたちは資料整理を終わらせる。が、プネウマは外の様子を伺い、眉をひそめた。
「何かいるわね。……準備は出来てる?」
つまりは、直ぐに戦えるか、ということである。それにカモミールたちは頷く。すでに動物やら精霊やら召還が終わっているのだ。
『いつでも戦えますの~』
メルーナーもまたやる気まんまんで答える。それに苦笑しつつもカモミールは妖刀『裏紫苑』を握り締めた。

(続く)
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もうちょい、つづきます。

えーっと、シオンたちのリプレイ開始に伴い、こいつらの情報及びスズキ組など「リプレイに登場する他宿のエキストラ冒険者」についてもいずれ情報開示していく所存であります。

とりあえずカモミール率いる【カモミール小隊】はY2つさんとこで使われている聖暦でいえば
聖暦1372年 7月半ば頃結成
という設定です。何気にシオン達【ドルチェーズ】より先輩だったりするんですよね(汗)。
でも威厳がねぇ……。

それに伴いカモミールたちの苗字案を募集してるんですが・・・いいもんないですかねぇ。
名前はハーブで統一しておりますが個性がないと思われそうですねぇ;
でも、見ていただければわかる…と思うけど、こいつら…まぁ、ね(遠い眼)。
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by jin-109-mineyuki | 2009-08-06 17:35 | 札世界図書館 | Comments(0)