ある野良魔導士の書斎

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因みに、今回は長めです、話 (ミント、ちょっとヒロイン目指しました。後日)


「ルーラルに行く前に買い物でもしますか」
貰った軍資金をベイジルに預けつつ、カモミールが言う。が、即座にバムの手が覆いかぶさる。
「?!」
カモミールがきょとんとなるも、バムは目で「向こうを見ろ」とさす。気づいたのか一行もまた見るとなにか、いる。
(戦闘の準備をしとけ)
バムの言葉に、全員うなづき獲物に手を伸ばす。カモミールもまた軽く呪文を唱える!
「メルーナー、こいっ!」
『治療しますの~♪』
するとふわり、とカードから水の精霊メルーナーが姿を現した…が、バムにぶつかって頭をぶつけてしまった。
「いっ…嬢ちゃん、気ぃつけな?」
『くすん、ぶつけましたのぉ~』
「……横とび、やめたら?」

カードワースシナリオ『眠れる狂気』(作:a-system)より
『俺らと奴と狂気の使者』:4(著:天空 仁)

その間にもハッカとベイジルの歌声が聞こえ、ジンジャーも氷の乙女を召還する。そしてマルパッチョが魔法の鎧を唱えた。
「準備OKね。さあ、まいりましょう♪」
皆の準備が終わったところで、ミントが微笑む。何気なく台詞を取られた感を覚えつつもカモミールは『裏紫苑』に手を伸ばした。
「あのメダイは?」
バムの問いにミントは微笑んでみせる。彼女が首にかけているのだ。
「それよりも、出て来たらどうだ?いやなにおいがぷんぷんする」
挑発するようにカモミールがいうと、1人の男が姿を現した。
「勘は、いいようだな」
音もなく現れたその男は、値踏みするように7人を見……そして言った。
「恨みはない。が…死ね」
同時に、彼の姿が幾人にも分かれた。一行は魔力の結界を肌で感じる。
「影がたくさん? どれが…本物かしら?」
「同じに見える…見分けがつかないな」
「恐らく全部、奴の能力による幻影だ!襲ってくるぞ!」 
ミントとジンジャーが思わずこぼし、バムが叫ぶ。
「なら、全員萌えてもらおうかっ!」
『ですの~♪』
カモミールがにっ、と笑って『裏紫苑』の力を解放し、全員襲い掛かった!

(しばらくおまちください)

しばらく(念のために)いつものように戦闘をするも、影が「ねこみみ大好き♪」とか「せっかくだから俺は赤い方を選ぶぜぇ~」とかしか聞こえず、なんか手ごたえがない。
「やっぱり、これかしら?」
と、ミントは懐から例のメダイを取り出す。
「どうだ、効いただろ!」
カモミールが叫ぶと、破壊音が木霊し、暗黒魔術師はがくり、と膝を突く!
「結界を壊したの。やはり、効果があったのね」
ミントの言葉に暗黒魔術師は苦々しい顔をする。
「なら……自分の力で倒すま……」
バキッ! ズシャッ!! ザクッ!!!
魔術師が何か台詞をはこうとした瞬間、一斉攻撃が施される!そして、一太刀も振るうことなく、その暗殺者は倒されたのだった。
(うっわー、えげつなー…)
バムは、平然と一息つく6人を見て、そう思いつつも平静を保った。まぁ、悪いのは向こうだ、と自分に言い聞かせることで納得したのだ。
「これで、暗殺者の一人を倒したのか」
ふん、と鼻を鳴らしてハッカが呟く。バムは小さく頷いた。これでルーラルに急ぐ理由は、出来たのである。

 一行はルーラルへ(用心しつつ)急いだ。その中でも話は弾むもので……。
「ま、久しぶりに『北の果て』が飲めると思えば悪くないな」
「あの待ちは林檎がメインですものね」
バムとミントはそういいあい、笑いあう。一同もそれに釣られていた。
「……でも、極北茶はノーサンキュー。あれは地獄の味だ」
ジンジャーがあからさまにいやな顔をし、ベイジルはくすくす笑う。
「でも、親父さんは気に入って飲んでいるわよ?故郷に送ったら上官も気に入ったみたい」
「うそだろよ?パプリカだって嫌がってたじゃねーか!」
ハッカが驚いているとカモミールは若干青ざめた顔をした。
「なぁ、ベイジル。俺の水筒……めちゃくちゃ苦いんだが?」
「ああ、それ極北茶です。今朝入れているのを見ました」
マルパッチョの言葉に、カモミールの表情が凍りつき、全員がまたそれで笑うのだった。

その頃、マリンに対して悪態をつく存在がいるとも知らず……。

そして、ルーラルでは1人の男が笑っていた。
(既に結界を張り巡らし、さらにはあの連中だって動かしている。
 さあ、どう行動する……クソ忌々しい冒険者ども?)

(続く)

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……とりあえず、一言。
『怪刀を帯びし者』カモミール率いる『カモミール小隊』メンバーの苗字、なんか案あったらください。
ただし、マルパッチョを除く(連れこみのNPCなので)。
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by jin-109-mineyuki | 2009-06-30 01:52 | 札世界図書館 | Comments(0)