ある野良魔導士の書斎

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続・『ゼロの使い魔』ファンのみなさんごめんなさい (フーレイ、ネタだけで)

四周年目突入お遊び企画:ザ・もしも!
『ルイズさんがフーレイのPBM等のPCを呼び出した模様です』

注意
フーレイは『ゼロの使い魔』の本編を触り程度にしか読んでおりません。
つか、あるサイトでの二次作品が主で知識を変な偏りでつけています。
違うところはありますがとりあえずそこは無視の方向で海の如く広い心で
ごらんくだざい。

楽しんで書きますので、がんばって読んでください。
以上。

テイク2:シオンの場合 その1
※:脱走直後をチョイス。

「!?」
土埃が舞い、それに一つの影が浮かび上がった。丁度180センチ程の、人間のような形。それに回りの生徒たちが声を上げる。
「ゼロのルイズが平民を出したぞ!」
「さっすが、ゼロのルイズだよなーっ!」
嘲笑の起こるなか、それでもルイズは歯をくいしばって土埃が晴れるのを待った。
―ドサッ!
次の瞬間、ソレはルイズに倒れこんできた。ずぶ濡れの体を抱きとめ……しかし、重さで尻もちをつくルイズに、教師であるコルベールが駆け寄る。そして、二人は息をのんだ。淡い紫色の髪、透き通るほどの白い肌。そして、かつて戦場に立ったことのある教師だけが感じた血の匂い。教え子が呼び出したのは、どうやら戦人らしい、と彼は確信した。
「……こ、こ…は?」
震える幽かな声で彼は問いかける。ルイズは小さくため息をついた。
「ここはトリスティンにある魔法学校よ」
「トリス……ティン? まほ、う…がっこ…う?」
たどたどしく、よわよわしく言葉を返す青年は、一度目を見開き、こう問う。
「ここ、は……リュー、ン、で…は…ない、のか?」
リューンという名前に、ルイズはおろか、コルベールたちも聞き覚えがない。それだけ言うと青年は意識を手放す。思わず、ルイズは叫ぶ。
「だ、誰か彼を助けてっ!!」
彼女の声に、おもわずモンモランシーが動く。なぜだろう、その声に逆らえなかった。応急処置的に傷をいやすとコルベールは頷く。
「まずは治療が先決だが…ミス・モンモランシー、ありがとう。
……ミス・ヴァリエール、コンタクト・サーバントを」
ルイズは彼の言葉に頷き、僅かに呼吸を整える。眠る青年の顔は穏やかで、魅入られてしまいそうだが……。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔と成せ」
詠唱し、唇を重ねる。と、僅かに彼の表情が曇った。左手の甲には複雑なルーンが刻まれていく。それにコルベールが眼鏡をかけなおし、ふむふむと頷く。が、我に返るとルイズの使い魔を救護室へ連れて行くように手配した。

 しばらくして、青年は目覚めた。つきっきりで看病していたルイズは目を開いた青年に言った。
「今日から、あなたは私の使い魔なのよ」
「使い…魔? どんな、しご、と、だ?」
相変わらずたどたどしい口調だ。ここの人間ではなく、言葉も学んでいる途中だったのだろうか。いや、しかし。なにか未発達な何かなのかもしれない。
「後で教えるわ。ああ、忘れていた。
 私はルイズ。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。貴方のご主人さまよ」
「ルイズ……。きみ…が、主?」
青年は首をかしげる。主という言葉は、知っている、らしい。ルイズは小さく頷きつつも「ルイズ様、よ。いいわね?」とくぎを刺すことを忘れない。青年は一つだけ、はい、と頷いた。
「さあ、貴方の名前は?」
ルイズはにっこりと問うが……青年は酷く困惑した顔でルイズを見ていた。名前、と言われたとたん、どうすればいいのか、わからない、といった表情になった。
(ふざけている……様子もないわよね。……本当に名前がなかったのかしら?)
ルイズは少し考え、彼を見た。美しい紫色の髪と瞳が、やけに目立つ。
「そうね。今日から貴方はアメジストって名前に……」
次の瞬間。
―ばっ!!!
白い布団が跳ね上げられ、ルイズは呼吸が詰まった。良く見ると、彼女の使い魔が胸倉をつかんでいる。見た目よりしっかりとした腕が、主を壁に押し付けていた。
「ちょっ、ちょっと!!」
「やめろ……。それ、だけ…は……アメジストだけは…やめろっ!!」
ぎらぎらとした紫色の瞳が、やけに鋭かった。そして、浮かんだ表情に、ルイズの目が険しくなる。使い魔の顔に浮かんだのは、苦悩と苦痛だった。
「……わかったわ。アメジストはやめる。別の名前にするわ…」
その一言で使い魔は腕を放し、表情を曇らせた。そして、ルイズを立たせベッドに座らせた。己はその場に跪く。
「貴方は、今日からシオンよ。シオン…よろしくね」
使い魔シオンは、小さく微笑んで「はっ」と返事を返した。

(続く)

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シオン編はたぶん2、3回続くかも (大汗)。
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by jin-109-mineyuki | 2009-02-22 13:37 | 閑人閑話図書館 | Comments(0)