ある野良魔導士の書斎

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ダンス大会ネタは、なかなか…… (アンバー、ごめん:汗)


冒険者の宿【水繰の剣亭】:43
再会と薄紫とドライアード(でも小柄)

 いつものように宿へと戻ってきた【六珠】のメンバーはカウンターに座りつつここ最近のことを思い出していた。
「久々にアイリと会ったけど、相変わらずだったな」
アンバーがそういいつつ紅茶を飲む。一行はリスボンからリューンへ帰ろうとしたのだが、その途中でアイリと執事の二人に再会した。買い物にきたという。
「あの元気な声がまた聞けるとは思いませんでした。淑女となるにはまだまだですが、元気なのは良いことです」
オニキスが頷きながらクッキーを皿に盛る。最近趣味で作り出したそれは案外美味しい。それを見たとたん他のメンバーも次々に手を出し、食べ始めた。
「でも、飽きっぽいのはだめだと思うよ。ちょっとわがままなのも……」
「そ、それは少しずつ諌めて行くしかないんじゃないかしら?」
サードニクスがちょっと苦笑し、ジャスパーが嗜める。そしてクインベリルは頬杖を突きながら小さくため息をつく。
「ドレスは私も着てみたかったなぁ。素敵なドレスが一杯だもーん♪」
「ははは、花嫁になる時にでも注文すればいいだろう?」
親父さんがそういいながら六人分のナッツパイを用意し、置いていく。そして、受け持った依頼の出来を聞きだした。
「まず、オーク退治だな。あれは普通のオーク退治では体験できない素敵な事を沢山体験したよ」
アンバーはほくほくとした笑顔でパイにかじりつく。オニキスもまたご機嫌な様子でサードニクスのポプリ人形をつっつく。
「公害の原因を突き止めただけでなく、大地の精霊とも出会えましたからね。メディア様にはいつかまた会いたいものです。いろいろお話を聞きたいですから」
「そういえば、あのガス……パールだけは平気だったよね」
ふと思い出し、サードニクスが問うとパールは苦笑して頭をかく。
「いや、ほら…俺こう見えても闇の眷属だろ?それで耐性ができてんじゃねぇかな?」
「って、私もヴァンパイアだけどちょっときつかったわよ?」
「お前の場合、魔力酔いじゃないのかい」
親父が目を丸くするクインベリルにそういい、それにアンバーがくすっ、と笑う。ポプリ人形を膝に乗せていたサードニクスは小さくため息を吐いた。
「魔力酔いかぁ。魔力が強い人が、魔力の強い場所へ行った場合起こるんでしょ?……あ、あの依頼を思い出した」
「それって……ドライアードの女王様が魅了能力を暴走させちまってるからどーにかしろってヤツだろ?」
パールがどこか疲れた顔でカウンターへ顎をつける。どこか全員が若干ぐったりしたようなかおになっていた。
「繁殖力の具現化した姿だと言っていましたが……好奇心にも程があるといいましょうか」
眼鏡をかけなおしてオニキスが呟くと、ふわっ、と目の前に魔力が盛り上がる。慌てて顔を上げると、そこには小柄なドライアードがいた。それに一同驚愕していると、ドライアードはカウンターから出、オニキスの鼻をつっついた。
「!?」
「ちょっとぉ!そういう言い方ないでしょ?」
「いや、そのお前なんでここにいるんだよ!依頼は終わっただろ!!」
思わず突っ込むアンバーにドライアードはふふ、と小さく笑う。そして今度はカウンターに身を預けるパールの頭に腰掛ける。
「やぁねぇ♪ 依頼以外で来たらいけないの?同属の匂いがしたからついてきちゃったのよ」
「ど、同属……?」
パールが不思議そうにしていると、ドライアードは小さく微笑んだ。
「この街にドリアッドって種族の男が珍しくいるって風の噂に聞いたのよ。髪と瞳が緑系でね、髪に葉緑素を持つ種族よ」
「でもリューンでは滅多にお目にかかれないわ。彼らは比較的森にいることを好むからエルフとかと共存していることが多いの。私たちが知っているドリアッドっていったら……あいつしかいないわね」
ジャスパーの言葉に六珠のメンバーは全員同じ人物を思い浮かべる。翡翠色の髪と瞳を持つ女好きな先輩冒険者を……。
「……あの人ですね」
「あの人だね」
オニキスとサードニクスが顔を見合わせていると、ドライアードはちょこん、とカップに腰掛けた。そして、一人一人の顔を見る。
「それと、お礼も言いたかったから。古の姉様たちも貴方たちには感謝していたわ。最初は反対していたのに、『六珠』ならいつでもおいでって言うようになったのよ」
「そ、それは別の意味に取れそうなんだが」
アンバーの顔が強張る。ドライアードがそれにくすくすと笑い「いやーねぇ」と頬をつっつく。興味本位で森の奥へ行ったら全員物凄く疲れてしまったのは覚えている。いや、どんな内容かも覚えているがここではいえるようなものではない。
(か、軽く放送事故用語が2、3飛び出るどころの騒ぎではありません。と、いうより子供には話したくないような内容で……)
青ざめるオニキスにパールが突っ込む。
「……なんだよ。翼の付け根を触られて悲鳴上げたのだれだっけ?」

その一言が原因か、その後パールはオニキスが呼び出した精霊たちによって押し流された……らしい。

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今回遊んだシナリオ(敬称略)
魔光都市ルーンディア(ロキ)
薄紫に染められて(ほしみ)
樹精の森(平江 明)

このリプレイ(もどき)は、上記のカードワースシナリオをプレイし、その結果と感想を元に書き上げております。シナリオ本来の著作権は各シナリオ作者さんのものです。また、リプレイに登場したスキルの著作権は、各シナリオの作者さんに既存します。

『薄紫に染められて』ですが、馬鹿正直に「あ、碑石もどしゃあいいじゃん!」と思いました。でも、なんか戻さなくても和解エンドになる方法はあるそうです。はて?やっぱりポプリ人形がらみかしらん?そして『樹精の森』は下手しなくてもネタがネタなので人を選ぶかも(汗)。でも真面目な話も出てくるんですよ。自然環境についてのぽそっ、としたドライアードの言葉。それは忘れないで下さいね。

くあー、短い(汗)
あと、なかなかレッドフロアネタが出ない。
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by jin-109-mineyuki | 2008-11-29 22:27 | 冒険者の宿【水繰の剣亭】 | Comments(0)