ある野良魔導士の書斎

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はしおったとか、ネタわかんねぇ、とか色々……(ディート、いまのとこセーフ?)

 一方、ヴィントの小さな喫茶店。そこでは1人の少女が食事をしていた。首から乳白色の石が下がっており、さらさらとした黒髪を三つ編みにしている。
(先代の言葉が正しければ、このGEMがふさわしいオトメを選ぶらしい……のら。僕は自分の手で自分のオトメを探さなくちゃいけないのら)
ふと、食事を止めて石を見る。それが何か反応をするか、とおもったが何もない。ここには恐らくいないのだろう。そうおもい食事を再開する。
(護衛さんには悪いけど、単独行動をとるのら)
そんなことをおもいつつ、少女はくすくす笑った。

お芝居SS『舞―乙HIME アナザー☆フェザー』
1:護衛です!

 バスの中、フユノとエンゲットに挟まれて座ったディートはぼんやりと窓の外を見ていた。そして少しうとうとしているとエンゲットがにっこりした。
「疲れちゃったのかな?あたしちゃんたちがいるから眠ってていいよ、ディートちゃん」
「そうそう。目的地まではあとちょっと時間もあるし」
隣にいたフユノにも言われ、ディートは小さく頷く。考えるのはあとにし、かぶっていたキャスケットを脱いで瞳を閉ざした。

……が。

「「あーはっはっはっはっ!」」
不意にそんな高笑いが聞こえ、バスが止められる!よく見ると一台の奇妙な機械から二人の男女が姿を現した。なんかどこかでみた服装で、傍らには猫もいる。声で目が覚めたのか、ディートはきょとん、となる。
「! 何者だ!!」
フユノが叫ぶと、二人はにっ、と笑う。
「何者だ!!と聞かれたら」
「答えてあげるが世の情け!」
「シュヴァルツ構成員ジェムフラウ!」
「シュヴァルツ構成員ハクビ!」
「銀河を駆けるシュヴァルツの二人には」
「輝く明日が待っている!!」
「つまりはヤラレってことなんだね」
ふいにエンゲットがそういと、ジェムフラウと名乗った女性がきっ、と睨み付ける。
「な、何を言いますの?
 わたくしたちはそこにいるヴィント第一王女を貰いに来たのですわ!」
「そうそう!で、こいつさえゲットすりゃ俺たちも幹部に昇進できるって訳だ!」
二人の構成員はそういうものの、オトメ二人はその間にも乗客と運転手を避難させていて無視していた。ディートも既にいない。
「って話ぐらい聞くものですわっ! ハクビ、アレを!!」
「お、おうっ!」
ジェムフラウに言われ、ハクビは彼女と共に変な機械へと走る。そして、しばらくして……何故か派手な爆発音!バスもろともそこら一体に火が上がる!フユノとエンゲットは素早くディートたちを庇って立ちふさがる。
「やい、てめぇら!!一般人まきこんでんじゃねぇよ!」
フユノが叫ぶとジェムフラウはくすくす笑う。
「あら、オトメにしては言葉が汚いですわねぇ、子虎ちゃん。その調子ではマイスターオトメにはなれませんことよ?」
「るせぇっ! てめぇらなんざにディートを渡すか!」
「フユノちゃん、完全に地が出てる……」
窘めようとするエンゲットではあったが、彼女は機械を睨み付ける。勝手に契約するわけにも行かず、内心若干困っていたりした。
「…シュヴァルツなんかに僕、行かないもん」
ディートがむすっ、という。ハクビはその言葉に表情を険しくした。
「大人しくつかまってくれないかな?そうすればこれ以上酷いことしないからさ」
「やだよ。きっと嘘だ」
ディートはそういい、更に言葉を紡ぐ。
「シュヴァルツは、うそつきだもん。おうちに帰してくれなかったし」
「!?」
その言葉に、エンゲットとフユノの目が丸くなる。何故だろう、ディートはシュヴァルツを知っているような口ぶりだ。気になったが、今はそれどころじゃない。
―邪魔者は、排除するだけ……だが……。
「……くっそ、こんな時に許可がおりねぇなんざ。この状態だったらぎりぎり逃げられるだけだぜ」
「ローブを展開しない状態でもこれぐらい出来ないと駄目なのかもしれない」
顔を見合わせ、フユノとエンゲットがため息を突いているとどこからともなくサイレンが聞こえてきた。一台のパトカーがそこへやってきたのである。
「そこのシュヴァルツ!大人しく縛につくなぁ~ん!!
 あとオトメの卵ちゃんたちはおとなしくしておくなぁ~ん!」
「……相変わらずだね、ギーエル」
黒髪を風に揺らし、婦人警官が拡声器で叫ぶ。が、ハクビはお構いなしに銃を向ける。さっきの爆発はこれによるものだった。
「くたばれ、警察!無能な役人なんか用はねぇ!!」
爆音がし、オトメ二人はディートを庇う(一般人は既に避難してその場にいない)。転がったパトカーから二人の警官が転がり出るとそれは炎上する。
「備品(パトカー)が吹っ飛んだ……」
思わず呟くフユノ。そこへ傷だらけの警官が1人やってきた。彼女は身をかがめフユノとエンゲットに微笑みかける。
「ローブ展開をこらえたのは偉いよ」
「でも、皆大変だよぉ! こういうときこそのローブでしょ?
 なんで許可が必要なの?」
二人に庇われたディートが口を挟む。それにはもう1人の警官が口を開いた。
「アレはある意味凶器だなぁ~ん。あと、残念ながら卵ちゃんたちは未熟でシュヴァルツへの対応にはまだまだなぁ~ん」
その言葉に、ディートはむっ、となった。
「コーラルとパールじゃだめってことなの?マイスターならOKってことだよね」
「……ま、まぁ…そうなるね」
警官は気まずそうにそういう。ディートはそれで何か閃いた!
「じゃあ、マイスターの人を呼んで欲しいんだよ!!」
「そうだね。僕たち無能な役人より、1人のマイスターだね。よし、じゃあガルデローベに…」
警官が携帯を取り出そうとしたその時……

「その必要はない」
と、どこからともなく勇ましい声がした。

(続く)

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うん。友達から「いくらファンだからって……(苦笑)」と突っ込み喰らった。
でも、大晦日までやるよ。 だれかが喜んで欲しいっす。

あ、追加したキャストは後日。
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by jin-109-mineyuki | 2008-11-19 22:48 | 閑人閑話図書館 | Comments(0)